商業地の雰囲気から遠い東側南部エリア
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整然とした街並みで、商店街の香りはない。上の写真の通りにはお寺が八つも並んでいます |
一方、東側エリアはどうでしょうか?天神橋筋商店街から少し西に入ると、お店もまばら。西側エリアと比べて事務所やマンションも少なめです。扇町と南森町の駅のちょうど中間あたりの東西の通りにはお寺が8件も並んでいて、総じて落ち着いた雰囲気。住所を見てみると「同心」「与力町」「紅梅町」「松ヶ枝町」と、歴史を感じる町名が残っています。ちなみに「与力町」「同心」の町名の由来は、時代劇でおなじみの“与力”“同心”から来ています。その昔、奉行所に勤める同心や与力(「隠密同心」の「同心」ですね)がこのあたりに居を構えていたのが町名の由来だとか。そのせいもあるのでしょうか、天神橋筋商店街界隈では、いちばん「住宅地」の風情です。
店も駅もすぐそばに。JR「天満」駅北東一帯
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(上)JR「天満」駅の駅前の様子。駅前に自転車横付け……(下)メインの路地に入ってもこのような商店街が続く |
そんな閑静な雰囲気も阪神高速の下をくぐって北側に行くと、ガラッと雰囲気がかわります。本当にガラッとです。お店の多いこと多いこと。メインの商店街に交差するように東西の筋にも多くの商店が立ち並びます。物販のお店あり、飲食店あり、古本屋あり。その混沌の中にひっそりとあるのがJR大阪環状線「天満」駅。駅前に商店街があるというよりも、商店街の中に駅があると言ったほうがしっくりきます。また、今まで紹介した西側エリアや東側南部エリアは、自動車の通行にも無理のない道幅で、街区も整形なのに対し、
JR「天満」駅周辺は道幅が細く、街区も入り組んでいます。道をよく知らない人には自動車での通過は難しいかも。ただ、そんな「自動車にやさしくない街並み」も、商店街の雰囲気作りには一役買っています。いろんなお店に囲まれて、JRも地下鉄も最寄り駅は2~3分。この便利さは特筆ものです。
単身者には高め、ファミリーにはお得な相場
さて、周辺の家賃相場を見てみましょう。ちょうど商店街の真ん中にある駅という事でJR「天満」駅と他のJR大阪環状線各駅を
HOME'S賃貸で比較。注目はワンルーム。なんと全29駅中一番高いのが「天満」駅で6万円台。そりゃ、これだけ便利なら仕方がないかと納得。しかし、「大阪」駅より1万円以上高いというのも面白い結果です。では3LDK・4K・4DKはといえば、こちらは12万円前半で「大阪」駅(18万円前半)よりは格段に安く、「鶴橋」駅・「玉造」駅よりも1万円程度お安いです。子供向けの施設や、大きな公園がある事、病院が近い事などなど考えると、意外とファミリー向けと言えるこの周辺ですが、賃貸相場はちょっとお得感があるのではないでしょうか。
このあたりは大阪(梅田)通勤の方なら自転車or徒歩移動可能。交通費を節約したお金で何を買おうかと商店街歩き、なんていうのもいいかもしれませんね。
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