大阪は東京に次いで地下鉄の発達した都市。地下鉄が8路線、ニュートラム(NEW TRAM。大阪市交通局の新交通システム)まで含めると9つの路線が市内を通っています。私鉄が郊外と大阪市内をつなぐ役割であるのに対し、地下鉄は市内での移動がメイン。その地下鉄での移動に注目したとき、いったいどの路線が、何区が便利なのでしょうか?今回は、大阪市営地下鉄に注目してみました。

市内中心部は南北4線東西3線

谷町6丁目
複数の路線が縦横に走る中央区は2線以上使用できる駅の方が多い。写真は「谷町六丁目」駅。谷町線と長堀鶴見緑地線が利用可能。
市内を走る地下鉄は全部で8路線。中心部を南北に抜けるのが御堂筋線・谷町線・四つ橋線・堺筋線。東西が中央線・千日前線・長堀鶴見緑地線。そして市内中心部は通らずに郊外を結ぶ結ぶのは2006年12月に開業した今里筋線。そしてそれ以外にニュートラムとして南港ポートタウン線が住之江区を走っています。これらの路線の内で御堂筋線、中央線、堺筋線はそれぞれ北大阪急行電鉄、近鉄けいはんな線、阪急千里線と乗り入れており、周辺市から市内への通勤・通学の足として使われています。(以下はニュートラムも含めて「地下鉄」と表現します)

こんなにたくさん走っているのに、市内で地下鉄の駅がない区が存在します。それは西淀川区と此花区。今里筋線が開業するまでは東淀川区も空白地帯だったのですが、いまは大阪湾に面する隣接した2つの区が地下鉄から取り残された状態です。ただ、両区とも鉄道の移動の選択肢が少ないのは事実ですが、ともにJR線・阪神線の駅もあり「あなたにとって不便かどうか」は別問題。以下は、あくまで「地下鉄目線」で見たときの評価ですので、含みおきの上読み進めてください。

地下鉄全線に接続する中央線

谷町4丁目
「谷町四丁目」駅法円坂近辺の出入り口。後方に見えるのは中央大通りと阪神高速
乗換が便利なのは、なんといっても中央線。「コスモスクエア」駅がニュートラム(南港ポートタウン線)と接続しているのに始まり、「阿波座」駅(千日前線)、「本町」駅(御堂筋線・四つ橋線)、「堺筋本町」駅(堺筋線)、「谷町四丁目」駅(谷町線)、「森ノ宮」駅(長堀鶴見緑地線)、「緑橋」駅(今里筋線)とすべての地下鉄に乗り換え可能です!また、JR線についても「弁天町」駅と「森ノ宮」駅で大阪環状線と接続しているので、大阪市内での移動については一番の利便性と言えるでしょう。中央線は東大阪市内を抜けて近鉄けいはんな線で奈良まで直通運転がありますが、近鉄けいはんな沿線に住めば、市内への通勤・通学はかなり便利な移動となるでしょう。ちなみに近鉄けいはんな線始発の「学研奈良登美が丘」駅から「本町」へは所要時間が39分。大阪市内の大半が1時間圏内となりそうです。

それ以外でも谷町線と長堀鶴見緑地線もニュートラム(南港ポートタウン線)以外の地下鉄全線と接続。特に谷町線については阪急・阪神(ともに「東梅田」駅)・近鉄(「谷町九丁目」駅)・京阪(「天満橋」駅)への乗り換えが可能なため、私鉄乗り換えを考えると、近鉄にしか接続していない中央線より便利と言えます。

私鉄・JR線乗り換えなら御堂筋線

「なんば」駅
「新大阪」「梅田」「なんば」「天王寺」と大阪の主要ターミナルを南北に貫くのが御堂筋線
谷町線が私鉄接続に便利と書きましたが、その谷町線を上回る便利さなのが御堂筋線。阪急(「西中島南方」駅・「梅田」駅)、阪神(「梅田」駅)、京阪(「淀屋橋」駅)、南海(「難波」駅・「動物園前」駅・「中百舌鳥」駅)、近鉄(「難波」駅・「天王寺」駅)と5大私鉄は全部制覇! それ以外にも北大阪急行電鉄(「江坂」駅。直通運転)、阪堺電気軌道(「天王寺」駅)、泉北高速鉄道(「中百舌」駅)への乗り換え可能。さらにJRも新幹線(「新大阪」駅)、東海道線(「新大阪」駅・「梅田」駅)、環状線(「梅田」駅・「天王寺」駅)、関西本線(「難波」駅・「動物園前」駅・「天王寺」駅)、阪和線(「天王寺」駅・「「長居」駅)で接続。すごい!接続しまくりです。文字ばっかりでみにくい場合は大阪市交通局の路線図が便利です。

御堂筋沿線に住めば、京都・滋賀・神戸・奈良・和歌山が、1回乗り換えるだけで行けてしまいます。こうして改めて書きあげることで便利さが実感できたという方もいらっしゃるのでは?アクティブなあなたには御堂筋沿線がおすすめ!(そういえば、東京や福岡へ行くにも1回乗り換えですね。)

ここまでは、沿線毎に見てきましたが、次ページからは区を中心に見てまいりましょう。