「閑静な住宅地」。とってもいい響きです。住宅地としては最高級の褒め言葉の一つです(広告で「最高級」っていったらだめですけどね)。ところで「日本一閑静な住宅地」が大阪府下にあったってご存知ですか?

閑静な街日本一は能勢電鉄沿線に

東ときわ台
ときわ台
全国一位となる計算根拠に疑問は残るが、豊能町の街並みが大変閑静であるのは事実
マンション検索サイトの「マンションDB」には、「街力」というコンテンツがあります。国勢調査・タウンページ等の公開情報を基に全国の都市に評点をつけ、その点数でのランク付けを公開しているのですが、その中の閑静な住宅地ランキングで、大阪府豊能郡豊能町が全国1位に輝いています。

その「閑静さ」は、工場・作業所・鉱業所従業員数の単位面積当たりの数値と事業所比率【密度。 事業所数÷(事業所数+世帯数) 】の2つの指標を基に決定されていますが、これには少し違和感あります。

確かに工場や事業所が少なければ「閑静」といえますが、一般的な閑静な住宅街のイメージには欠かせない「鉄道・車の騒音の少なさ」という視点が全く欠落しています。

ランキングをみても、上位4エリアが「市」でなく「町」、ほかにも北海道・東北・九州などの郊外がランクインするなど「閑静」というよりも「産業が発達していない」と言い換えた方がピンとくる一覧となっています。

しかし、豊能町が1位というのは気になるところ。では「日本一閑静な街」であり「日本一、工場がなくて、一世帯あたりの事業所が少ない街」ともいえる大阪府豊能郡豊能町っていったいどんな場所なのでしょうか?

駅徒歩可能な西地区は郊外ニュータウン

ときわ台駅
光風台駅
(上)「ときわ台」駅。周辺は山村の風景(下)「光風台」駅。谷の底にあります
豊能町は、東は京都府、西は兵庫県と境界を接する大阪府北端に近い町。大きくは東地区と西地区に分かれます。

東地区は標高500m前後の山間部。鉄道の駅は存在せず、公共交通機関はバスのみ。そのバスも数km~10数km以上山道を走行しないと市街地には出ることができず、一般的に考えて「住みやすい街」とは言い難いです。

一方、西地区は、標高こそ200~300m程度の山間部にあるには違いないのですが、能勢電鉄妙見線という鉄道路線が通っています。能勢電鉄は阪急宝塚線への乗り入れを行っており、大阪(梅田)へは1回の乗り換えで50分前後で行くことができます。

次のページ以降では、町内にある能勢電鉄3駅のうち、ニュータウンとして発展した「ときわ台」「光風台」両駅周辺を紹介します。