ハイパフォーマーの啓発は「カフェイン系ドリンク剤」
ドリンク剤的な本ばかり読んでないで、自分らしさを大切に
たとえば、大リーガーのイチローも独自のメソッドを数々披露していますが、「イチロー流」をそっくりマネしたって、同じようなヒットメーカーにはなれません。自分のメソッドでコツコツと叩きあげるからこそ、「イチローの向上」があったのであり、それは私たちも同じではないでしょうか。「自分がつくる自分の向上」でなければ、長期的に続けられません。
結局、ハイパフォーマーによる啓発などは、「カフェイン系ドリンク剤」にすぎないのです。「やる気になった」「参考になった」と一時的に明るくなる程度のものであって、それを読んでやる気を定着させる「基礎的栄養素」が身に付くわけではありません。
ガイドの新刊『サイボーグを目指さないことにした、働く私の「自分時間」』(明日香出版社、2010)には、そんな現象に心当たりのある方へのヒントになることをたくさん盛り込みましたので、興味のある方はぜひ参考にしてみていただけたらと思います。
スーパーウーマンの啓発にしがみついたままでいると、「スーパーウーマン症候群」の罠から抜けられなくなるかもしれません。ご用心を。