漢方用語のQ&A~応用編~
引き続き、漢方用語のQ&Aをご紹介しましょう。次は応用編です。Q.4 「標本同治」(ひょうほんどうち)ってどんな意味?
A.4 標とはいま表面に出ている症状や、急性で困っていることともいえます。本とはその症状や病気の根本的な原因です。つまり対症療法と根本治療を同時に行うことをいうのですが、アトピーなどは症状を抑えながら、根治治療をします。症状や病気の性質、体質などを加味しながら標を先にしたり、一緒に対応したりするのです。
Q.5 「血は気の母」ってどんな意味?
A.5 血液は気というエネルギーをのせて動く母体という意味です。よく水は川、血液は船、気は舵をとる人と表すことが出来ますが、健康であるためにはこれらすべての連係プレーが必要だということがわかりますね。
Q.6 「母の病が子に及ぶ」ってどんな意味?
A.6 親子の間で病気が移ることはよくありますが、ここでは臓腑どうしの親子関係を指しているんです。臓器は単独で動いているわけではなく、お互いが作用しあっているので、たとえば「肺」の機能が低下すると「腎」にも悪影響が出るというわけです。その子が原因ではなく、実は親が……ということは実生活でも大いにあることではないでしょうか。
今回のQ&Aはいかがでしたでしょうか? 最後は哲学のようなお話になりましたが、漢方は暮らしのうえで役立つことが多いのも事実なんですよ。
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