ストレス
何かに集中するものを見つけましょう |
時に、子どもは親の関心を引くために掻くこともあるようですが、もちろん、アトピーの悪化が痒みを起こしていないかは、きちんと見てあげなければなりません。ストレスはアトピーの悪化因子の1つですので、適切な治療が行われていないと、アトピーが悪化し、またストレスになります。さらにそのストレスがアトピーを悪化させるという、悪循環に陥いってしまうのです。
まずはアトピーの治療が適切に行われていることが前提です。その上で、ストレスを解消する方法を考えましょう。
ストレス解消法の例
子どもには、親とのスキンシップが必要です |
■子ども
- スキンシップ不足から親の関心を引くために掻いているのかもしれないとき→子どもとのスキンシップが重要です。
- 湿疹そのものを恥ずかしく思ったり、外に出ようとしなくなったとき→まずは、湿疹の治療しましょう。一時的に湿疹がよくなると、行動範囲が広がり、前向きの気持ちがアトピーを良くします。湿疹の治療は、今までの治療を参考にしてください。
■両親
- アトピーについてきちんとした情報が必要なとき→医師に疑問に思うことを質問しましょう。
- 一人で頑張ろうとしてしまうとき→母親だけで背負わないで、父親や友人にも相談しましょう。
- アトピーの悩み・不安を語り合う機会・相手・場所を作りたいとき→アトピー教室やサークルに参加してみる。また、自分の趣味・仕事などを持ち、育児から少し離れてみる。
など
アトピービジネスには注意!
アトピー治療の三大原則でも説明しましたが、甘い話には少し立ち止まって考えてみてください。人は、ストレスで心身が疲労していると、判断力が鈍ります。そんなときに、アトピービジネスがつけ込んできます(怪しい民間療法の見分け方参照)。怪しいと少しでも感じたら、まず冷静になることです。友人・医師などにも相談してみましょう。
アトピーは、適切な治療を受けていれば治る病気です。人によって時間がかかることがありますが、環境整備・食事・薬物などをきちんとしていけば、ストレスもアトピーもなくなります。精神的なコントロールができない子どもにも良い循環を作れるよう、ストレス緩和を心がけてあげてください。
アトピー教室:医療機関で行われることが多い。定期的に、アトピーについての医師や看護師、栄養士からの講義形式で行われ、時に質疑応答もある。例えば、このサイトの記事のような講義が行われる。
アトピーの治療シリーズ
【第1回】ステロイド
【第2回】食事療法
【第3回】スキンケア
【第4回】梅雨に向けてのダニ対策 【第5回】梅雨に向けてのカビ対策
【第6回】内服薬
【第7回】アトピーに免疫抑制薬
【第8回】卵を制限してアトピー対策
【第9回】牛乳を控えて食事対策
【第10回】子供のストレス解消!
<参考リンク先>
アトピー性皮膚炎の発症メカニズム
心の面を治療に活用(アトピーのストレス判定)
ストレス(All About 健康・医療)