ストレスで起こる心身の不調
ストレス・ホルモンは脳に働きかけ、行動のパターンを変化させます。例えば、飲酒、喫煙の増加 |
例えば、最近、風邪を引きやすくなってしまったなんてことはないですか?風邪を引きやすいのは体内の免疫力が低下した時ですが、ストレス・ホルモンの一つ、コルチゾールは免疫力を低下させ、細菌やウイルスに対する防御を弱くします。その他にも、ストレスの引き起こす病気、症状には以下のようなものがあります。
・心血管系疾患(心筋梗塞、脳梗塞など)
・アレルギー疾患(喘息、花粉症など)
・消化器潰瘍
・糖尿病
・悪性腫瘍
・頭痛
・不眠、食行動の変化
・不安発作、パニック障害
・うつ病
このリストを見ても、ストレスはいろいろな病気の原因になっていますね。ストレスは万病の元と言っても大丈夫だと思います。
ストレスに強い体質になるには?
ストレスに対して受身のままではストレスにやられてしまいます。積極的にコントロールしていく姿勢が大切です |
例えば、車の運転が危なっかしい人の助手席に座った時には、車を運転する人よりずっとストレスを感じませんか?状況が自分でコントロールできる場合とできない場合では大違いです。以下のような事をストレスと付き合う為のヒントとしておいて下さい。
・ストレスの正体をはっきりさせる
日頃の何が自分のストレスになっているのでしょう?何となく分かっているだけで、意外と見落としている場合があるかも知れません。ストレスという敵と戦うには、まず敵の正体を見極めましょう。何が自分のストレスかを箇条書きにしてみると良いもしれません。例えば、
・義理の親
・会社の上司
・勉強しない子供……
などなど。敵の姿がはっきりすれば、自ずと対策が見えて来るのではないでしょうか。
・話す!
他の人と自分のストレスについて話し、ストレスをシェアしましょう。心が軽くなります!実際、多くの方が実践している事でしょう。例えば、「家のダンナ、もう、嫌になっちゃう!ゴロゴロしているだけで、何にもしない!」といったことは、ありがちです。とにかく、心の健康は大事!多いにグチをこぼしましょう。でも、グチを聞かされる方は少々、辛いかもしれません。
・泣きたい時は泣く!
悲しい時、辛い時は我慢しないで、素直に泣きましょう。(もちろん、一人の時が望ましいと思いますが)感情を発散させて、ストレスを溜め込まないようにしましょう。
・スキンシップは大切
体と体のふれ合いは心をリラックスさせます。辛い時、パートナーから抱きしめられたり、可愛がっているペットが側に寄って来ると心が軽くなるでしょう。また、欧米では挨拶がわりに抱擁したりしますが、人間同士の緊張を和らげる良い習慣だと思います。
・運動は効果的
定期的に何か運動をされていますか?忙しい中、そんな時間なんかない!という方も運動の効果は頭に留めておいた方が良いですよ。運動(激しい運動はかえって、体に良くありませんが)の効果は体を引き締め、格好良くなるだけではありません。体内のストレスホルモンを減少させるので、ストレスに強くなれます。仕事帰りにジムに寄って、「宵越しのストレスは残さない!」というのも良いかもしれません。
もしも、ストレスがどうしても手に負えない場合は、うつ病など心に変調が起きやすい時なので、是非、精神科(神経科)で相談してみましょう。
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