メンタルヘルス/心の病気の原因・症状・セルフチェック

ストレスに強い体質になるには?

ストレスに強くなるポイントとしては、ストレスに対して受身になるのではなく、積極的にコントロールして行こうという姿勢が大切です。

中嶋 泰憲

執筆者:中嶋 泰憲

医師 / メンタルヘルスガイド

最近、風邪を引きやすい?免疫力が低下した原因はストレスかもしれません
最近、風邪を引きやすい?免疫力が低下した原因はストレスかもしれません
最近、「ふー」とため息を付いてしまった瞬間はありませんでしたか?人生はストレスが一杯でどうしようもないですが、はっきり言って、ストレスから逃れることは不可能。家庭、職場などで、次から次へとストレスはやってきます。もう、付き合っていくしか道はないのですが、付き合い方を間違えてしまうと、まずい(時には非常にまずい)結果が待っています。

例えば、職場の昇進試験が直近の時。プレッシャーから何か新しいことをしたくなり、美容院で試みた新しいヘアスタイル。その場は心がすっきりしたのに、同僚から似合っていないと言われて落ち込んでしまった…。難しい事が起きることもありますが、今回はストレスとうまく付き合うためのヒントを幾つかご紹介したいと思います。

<Contents>
良いストレス、悪いストレスとは?…P1
ストレスに強い体質になるには…P2

良いストレスと悪いストレス

ストレスは完全な悪者というわけではありません。実は、良い面もあります。

例えば、仕事を能率的にこなすためにはある程度のストレスが必要です。緊張感を欠き、心が緩んでしまっては仕事がはかどらないでしょう。しかし、ストレスが大きくなるとイライラ、不安が強まり、仕事の能率は低下してしまいます。結局、ストレスとうまく付き合うということは、ストレスを自分に合ったレベルに保つということになります。

では、ストレスの正体は何でしょうか?簡単に言うと、困難な状況に直面した時に起きる脳の反応です。脳が危険や困難を感じると、脳の一部である視床下部、下垂体、また、副腎が連鎖的に活性化され、ストレス・ホルモンと呼ばれる物質が血液中に分泌されます。ストレス・ホルモンにはカテコラミン(アドレナリン、ノルアドレナリン)とステロイドホルモン(コルチゾール)があります。

カテコラミンは心拍数を増加させ血圧を上げ、体を戦闘モードに切り替え、ストレスの原因である困難や危険に備えます。一方、ステロイドホルモンであるコルチゾールは免疫系、糖代謝といった体の生理機能を変化させます。

>>では、ストレスが続くとどんな不調が現れるのでしょうか? 次ページへ>>
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