中性脂肪はダイエットの敵! 「太った植物」というのは聞きませんが、動物はしばしば中性脂肪をためこんでしまいますよね。これはなぜでしょうか?


太らない植物・太る動物

一瘤ラクダ
中性脂肪は飢餓状態では大切です!
太った植物って見聞きしませんね。それに対して、人を始め、ペットなどの動物の肥満が問題となっています。ここの違いは植物は養分を原則として糖質(デンプン)として貯蔵するのに対して、動物は脂肪(中性脂肪)で貯えるためです。

ヒトの場合、筋肉で糖質を貯えることは可能ですが、放出はできません。糖質を蓄えて、放出できるのは肝臓だけです。肝臓の重量は1kg強。肝臓の中に1日で蓄えられるのは、肝臓の重量の1/10程度です。脳が1日に消費する糖質とほぼ同じ。せっかく糖分をしっかり外に放出できるのに、肝臓に蓄えられる糖質は微々たる量ですね。

ちなみに肝臓は、ブドウ糖以外からブドウ糖を作ることができます。これによる糖の産生量も、肝臓の重量のほぼ1/10です。見方によっては、肝臓はその日暮らし。宵越しの銭ならぬ宵越しのブドウ糖はないということになります。


皮下脂肪がなかったら……

輪切りの腹部の映像
皮下脂肪は善玉なんですが……実は。
では皮下脂肪はいっさいなしの方がよいのでしょうか? もちろんそういうわけではありません。病気で皮下脂肪がなくなってしまった場合を例にご説明しましょう。例えば自己流のダイエットから陥ることがある拒食症。一時的に皮下脂肪がほとんどなくなってしまうことがあります。その状態だと、なんと普通に寝ているだけで、床擦れが起きてしまうのです。皮下脂肪は、皮膚と骨または皮膚と筋肉(筋膜)の間で、外からの衝撃を柔らげているのです。

その他にも皮下脂肪は、メタボリック症候群を予防する物質を出すことがわかっています。大きなヒップの女性はメタボリック症候群になりにくいという結果も出ているのです。皮下脂肪はダイエットの敵ですが、健康に対しては頼もしい味方ですね。男性は大きなヒップを好む傾向があるとされています。大きなヒップは健康の証だからかもしれません。

>>さて、次ページでは、中性脂肪をためない方法と太らない脂肪酸についてご説明しましょう>>