栄養管理/メタボ予防・減量したい人の栄養管理

除脂肪体重と糖質の関係とは? リバウンドしないダイエット(3ページ目)

ダイエットには蛋白質が重要です。それと同時に糖質も重要です。今回はダイエットと糖質の関係を解説します。必要な蛋白質と糖質を取って除脂肪体重を変えなければ、リバウンドの可能性は小さくなります。

西園寺 克

執筆者:西園寺 克

医師 / 感染症・健康情報ガイド

除脂肪体重とダイエットクイズ?

さて問題です。60kgで体脂肪率が30%の時に体脂肪率20%を目指すと、いくら痩せればよいのでしょうか?

この時の脂肪は60×0.3=18kgです。一方、除脂肪体重は60×(1-0.3)=42kgです。ですから正解は42÷(1-0.2)=52.5kgです。60kgから7.5kg体脂肪を落とすと体脂肪率は20%となります。

グリセリンの謎?

グリセリンはアルコール
実際は脂肪細胞が貯えているのは中性脂肪です。脂肪酸の分子量は、いろいろですが中性脂肪の約10%はグリセリンです。グリセリンは甘味のあるアルコールです。グリセリンは、糖質よりは熱量が多いとされていますが、脂肪の約半分の熱量です。この点を考慮すると中性脂肪1gからの熱量は9kcalよりは小さくなります。

グリセリンは口から摂取した場合は肝臓でグリコーゲンとして貯えられます。脂肪酸から糖質はできませんが中性脂肪からは糖質が結果的にできる事になります。体脂肪が10kgあるとすると1kgのグリセリンを持っている事になります。

脂肪細胞から放出されないと利用できませんが、別の見方をすれば肝臓や筋肉にある糖質よりも多くの糖質の元を貯えている事になります。ただしグリセリンは糖質だけでなくて中性脂肪の材料としても利用可能です。ダイエットの話でグリセリンを含めないのは、話を簡単にするためですね。


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