栄養管理/がん予防のための栄養管理・サプリメント

女性はコーヒーで大腸がん予防!?

最近、コーヒーで女性の結腸がんが予防できる!?というニュースがありました。なぜ女性だけ?他に気にすることは?などのご質問にお答えします。

山田 恵子

執筆者:山田 恵子

医師 / 女性の健康ガイド

最近、コーヒーで女性の結腸がん(大腸がんの一部)が予防できる!?というニュースがありました。

今回はそのニュースをわかりやすくご紹介します。

<CONTENTS>
  • 女性はコーヒーで大腸がん予防!?
  • その理由を教えて!
  • どうして女性だけなの?
  • 他に大腸がん予防に役立つもののはどんなものがあるの?



    女性はコーヒーで大腸がん予防!?

    女性限定!大腸がん予防のコーヒー?
    女性限定!大腸がん予防のコーヒー?
    この研究は、厚生労働省の研究班が10年以上にわたって行った大規模調査で、40歳~69歳の男女約10万人を対象に、コーヒー摂取と大腸がんの関係を調べたものです。詳しくはコーヒー摂取と大腸がんとの関連について ―概要―-厚生労働省研究班「多目的コホート研究(JPHC研究)」からの成果-にどうそ。

    結論から言うと、女性では、コーヒーを一日3杯以上飲む人は、コーヒーをほぼ飲まない人に比べて「進行した結腸がん」になるリスクが約半分に低下するとの調査結果になりました。

    つまり、大腸がんのなかでも一部のがんの話ですが、「コーヒーにがん予防効果があるかも!」ということです。

    ちなみに参考まですが、大腸は、大腸は肛門に近い部分=「直腸」とそれより上の部分=「結腸」に分けることができます。今回話題になっているのは結腸がんのほうです。また、さらに詳しい話になりますが、この調査は結腸がんの中でも「進行した結腸がん」に限っています。「進行した」というのは、がんが大腸の粘膜(表面)からどのくらい深くまで及んでいるかの程度の問題で、かなり深くまで及んでいたということを意味します。

    コーヒーだけではなく、緑茶でも調べてみたところ、緑茶ではこういった結果はでなかったそうです。


    その理由を教えて!

    実はそのメカ二ズムはまだよくわかっていないのです。

    でも、コーヒーにはいろいろな良い作用があるといわれています。

    例えば、発がんに関係すると言われている、腸内の胆汁酸や中性ステロールの濃度が抑えられることが一因と考えられます。(胆汁酸は脂肪の消化、吸収に働く胆汁の一成分なのですが、多すぎると腸の中で最近に分解され、発がん物質になるという説があります)

    また、抗酸化作用をもつクロロゲン酸がコーヒーに含まれるのはよく知られていますが、ヘテロサイクリックアミンなどの発がん物質に対抗する作用を持つ成分もあるとのことです。 抗酸化作用について詳しくはこちら。最近の健康食品のキーワードは何?~『抗酸化作用』 活性酸素、抗酸化作用って何?
    コーヒーの作用について詳しくはこちらコーヒーの効能あれこれ


    次ページでは、「なぜ女性だけ?」「他に大腸がん予防に役立つものは?」という質問にお答えします!>>
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