【豆腐は大豆食品(イソフラボン食品)の優等生】
大豆食品は、以下のように分類できます。
1. 大豆・きな粉
2. 豆乳と関係した豆腐・油あげ・湯葉・おから
3. 発酵食品の味噌・醤油・納豆
大豆食品ならば基本的には、イソフラボンを含みます。
・大豆;消化酵素の阻害作用のある物質を含むので、生では消化が悪い食品です。通常の調理は、水に漬けてから煮る方法です。
・きな粉;顆粒状ですが、大量の摂取は難しい食べ物です。
・豆乳;通常は加熱してあるので消化酵素の阻害剤を含みません。味にやや癖があります。
・油揚げ;豆腐+油と考えて問題ありません。
・湯葉;流通経路が限定されます。販売価格は大豆食品の中では高価です。
・おから;食物繊維が多いが特徴です。栄養価的には、豆腐と遜色ありません。ただ、調理に一工夫が必要です。
・味噌;大豆の栄養素に発酵過程の栄養素が加わっています。しかし、塩分の問題があり、大量の摂取はできません。
・納豆;嗜好の問題があります。また、発酵により加わった成分に脳梗塞や虚血性心疾患の予防のための抗凝固療法の効果をなくす作用があります。
・豆腐;製造過程の加熱のために消化酵素の阻害物質の活性がほとんどありません。そして豆腐は、豆腐専門店だけでなく、スーパー、コンビニで、適正な価格で購入できます。また、調理方法も、冷や奴、湯豆腐、味噌汁、ステーキなど多様で、比較的簡単に一品料理となります。
豆腐一丁は200~300gの重さがありますので、割とたくさん摂取できることも特徴です。納豆と異なり嗜好の地域性もないですね。
以上のように、消化吸収、価格、流通、調理方法、摂取量、嗜好などを考慮すると、大豆食品の優等生といえるでしょう。
【豆腐で壮年性脱毛症の予防?】
男性の壮年性脱毛症には、男性ホルモンが関係しています。イソフラボンが毛根の細胞のステロイドホルモンの受容体に結合するかどうか、さらに受容体に結合した後で、男性ホルモンの作用を弱めるかどうかは不明です。
しかし、低蛋白は脱毛を促進することが明らかです。豆腐の脱毛の予防効果があるかどうかは不明ですが、良質な植物性蛋白源と考えれば、養毛の効果は期待できます。
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