在庫の付随費用3%以内を活用
棚卸資産を購入した場合の取得価額は、(購入代金+購入諸費用+付随費用)となります。購入代金は購入先に支払った代金のことで、購入諸費用とは引取運賃・荷役費・運送保険料・購入手数料・関税などです。付随費用とは販売のために直接要した費用のことで、買入事務・検収・整理・選別・手入れなどがあります。この付随費用の合計額が、購入代価(購入金額+購入諸費用)のおおむね3%以内である場合には、取得価額に含めなくてもよいとされています。在庫評価を小さくすることは節税には有利となりますので、ご検討ください。
見切り処分を活用
デパートや催事場で「見切り処分セール」というのをご覧になったことがありますか? 在庫のままでは費用にすることができないうえに、「お金が寝てしまっている」状態ですから、資金繰りが厳しい状況を打破するための得策です。見切り処分で売却できれば在庫を費用化できますし、現金が入ってくるのでキャッシュフローの面からも有効。この場合には、レシートなどで見切り処分した事実を残しておきましょう。