接待マナーの基本1:接待の目的
酒席の段取りも仕事と同じく「段取り9割」です
1.謝罪やお礼のための接待
ビジネスで失敗して相手に迷惑をかけてしまった場合には、謝罪の意味をこめて接待を行ないます。また、大きな商談がまとまった場合などには、お礼のための接待を設けることがあります。
2.親睦を深めるための接待
人脈を広げたり、情報交換を行なったりすることがメインになります。ゴルフがその代表例です。
3.ビジネスを有利に運ぶための接待
商談や契約を成功させることが目的。契約額の大きさによっては、高級料亭などを使う場合があります。
接待マナーの基本2:接待の準備と心構え
接待の準備は、意外に神経を使うものです。下記に、おさえるべきポイントを紹介します。1.セッティングと参加者選び
時期や規模、自社の参加者は上司の指示を待ちましょう。先方の参加人数は、相手方の窓口となる人に確認しましょう。
2.日時の決定
まず先方の日時の都合を確認してから、日時と場所の候補を上司に提出し、選択してもらいましょう。先方の都合を確認する際に、食べ物の好き嫌いがないか尋ねておくと、店とメニュー選びに失敗がないです。
3.場所(店)の決定
接待の成功のカギを握るのは、店選び。下記のポイントを満たす店が望ましいでしょう。
- 距離(先方の会社や自宅からあまり遠い距離にないこと)
- 営業時間(早く閉店する店はNG)
- 個室の有無(親睦を深めるには、個室が最適)
- 会社で接待の予算が決まっている場合は、予算内でおさまる店
- 先方の好みの料理やアルコール(ワイン、ビール、地酒など)の種類が揃っていること
4.ご案内
日時と場所を記し地図を添えて、先方に送ります。メールでもFAXでも結構です。社内の参加者全員にも案内します。
5.前日と当日のマナー
前日には、接待するお客様や取引先と、お店の両方に確認の電話を入れておくのがよいでしょう。当日は、自社側の人間が全員先に到着し、下座で待つのがマナー。なお、帰宅時にはタクシーの手配をする必要もあります。タクシー代金やチケットは封筒に入れて準備しておきましょう。
接待マナーの基本3:接待の注意事項
接待には、いくつかの注意事項があります。下記に説明します。- 約束の場所には、余裕を持って到着しておくこと
- 親しい間柄であっても接待の席では必ず敬語を使うこと。「無礼講」という言葉を真に受けないこと
- 相手が主役であることを忘れない
- 酔いつぶれて醜態をさらさないよう注意する
- 締めのタイミングを測る
- 帰りの車(タクシー)、お土産など手配を怠らない
- 支払いはスマートにすます
- お礼の連絡を忘れない。(お客様には接待の翌日に、お礼のメールか電話を必ず入れましょう。場合によってはお礼状を出すと、効果的です)
- 接待を嫌う人には無理強いしない
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