コーチング/人材育成・組織作り

チーム力向上するコミュニケーション(2ページ目)

自分の成績はいいけれど、チームの成績は芳しくない。チームメンバーみんなで目標達成したいとき、どんなサポートをしたらいいでしょうか。そこで、メンバーがお互いを成長させるコーチ型のコミュニケーションを紹介します。

平野 圭子

執筆者:平野 圭子

コーチングマネジメントガイド


チームメンバーの貢献を承認する

日報を上司のみでなくチームメンバー同士で共有し、その中に必ずメンバーに対して気づいたことや、学んだことについて書くようにしてから、チームの売り上げが上がったという営業チームがあります。人は、「自分がどうやら他の人の役に立っているらしい」という意識を持つと、自分の行動についてより責任をもつようになります。同じチームメンバー同士が、それぞれから学んでいることを承認する習慣を取り入れてみましょう。

「○○さんは、いつも会議で人と視点が違ったところから発言しますね」
「△△さんは、メールへの返信がいつも早くて、信頼がおけます」
「新人の教育にいつも熱心ですね」

など、その人から自分が受けているプラスの影響について伝え合い、チームに対しどのように貢献しているかについて話し合うことが大切です。

リーダーを支えるフォロワーシップ

チームにリーダーがいれば、それに従うフォロワーがいます。人数からすると、チームにはフォロワーのほうが多くなります。フォロアーシップとは、「チームメンバーがリーダーやチームの成果を自分の成果としてとらえ、その実現に向けて行動するあり方」ということができるでしょう。

チームにおけるリーダーの貢献は20%といわれています。すなわち80%はリーダー以外が担っていることになります。リーダーを支える自分の役割は何か? 80%を担う貢献として、お互いがチームの中でどんなフォロアーシップの役割を果たしているかについて話し合ってみることです。フォロワーシップについてはなかなか語られないものですが、リーダーシップについて語るのと同じくらいに、どのようにお互いがサポートしあうかを明確にしているとチームは強くなります。
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