コーチング/人材育成・組織作り

もう悩まない! 欠勤した部下への話しかけ方

リーダーは、部下やメンバーの状態に常に意識を配っていることが大事です。特に部下が休んだ次の日や、いつもと少し様子が違って見えたとき、なんと声をかけますか? どのように声をかけたらいいか迷ってしまうこともあります。今回は、信頼関係作りができる話しかけ方を紹介します。

平野 圭子

執筆者:平野 圭子

コーチングマネジメントガイド

欠勤した部下に話しかけられない!

部下への声がけは、部下への関心の度合いと比例する

部下への声がけは、部下への関心の度合いと比例する

会議や打ち合わせでは部下やメンバーと業務について話ができるのに、ちょっとした会話で何を話していいかわからないということはないでしょうか? 例えば、エレベーターで一緒に乗り合わせたときや帰りに出口で一緒になったとき、自動販売機などの前で出会ったときなど。

特に悩んでしまうのが、部下が欠勤した翌日。休んだ理由について、仕事がつらいのかや職場の人間関係が影響しているのかなどあれこれ妄想してしいるうちに、声をかけるタイミングを逸してしまうのです。些細なことであるようですが、ガイドがコーチングトレーニングしているクラスでも、こんな悩みをよく聞きます。

なぜ声がかけられないかというと、部下やメンバーへの関心が日常的に低いから。それなのに、自分が気になることが起こったとたん、彼らに関心を持ち始めているのです。

部下の何に関心を持ったらいいですか?

部下には家族もいますし、将来のライフプランがあったり、仕事以外の関心事があったりします。仕事上の関係とはいえ、部下と接するときは相手とその人と取り巻く環境すべてを含めて接しているということを覚えておくといいでしょう。

「娘さんは今年受験だね」
「新しい家の住み心地は?」
「昨日顔が見えなかったね」

これらに共通することは、相手に関心がなければ出てこないコメントであるということ。あなたが関心を持っていることが伝わると、当人は「見てもらっている」いう安心感が生まれ信頼関係が強化されます。逆に「君って結婚してたの?」なんというコメントは論外。その一言によって関心のなさが露呈し、信頼関係は一気に崩れてしまいます。そうです。普段の何気ない会話が相手との信頼関係の構築に大きな影響を及ぼしているのです。

とはいえ、相手の何に関心を持てばいいかというのが悩みどころ。そこで、次のことに取り組んでみてください。
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