目標達成に向けて行うことが前提
目標が具体的に明確であるほど人は行動的になる |
コーチングが成立するには、相手が達成する目標を持っていること、自ら能力を向上させたいと思っていること、それを実現させる可能性があることが前提となります。コーチ型マネジメントをする際にこのことを最初に理解しておきましょう。
相手の目標達成を後押ししたり、より高い能力を発揮させるためには、まず今どんな状態にあり、すでにやっていること、できていること(技能、知識など)を知ることが大切です。そうすれば、これから何を身につければいいのか、何を知る必要があるのかを把握することができます。
次に、目標達成の客観的な指標を明確にします。目標が明確であればあるほど人は行動的になるため、このプロセスに十分時間をかけることです。
たとえば、あなたの部下が「優秀な営業マンになる」という目標を掲げたとしても、何をもって優秀とするかが具体化されていないため、十分な指標とはなりません。しかし、「1ヶ月で8000万円売上げる営業マンとなる」ではどうでしょうか? 現状が2000万円だとしたら、残り6000万円売上げるためにその人に必要な知識や技能を明確にしたり、それを身につけるための計画を練ることができます。
コーチ型マネジメントを実施する時の条件
- 相手が望んでいる目標達成を扱う
- 相手の状態や行っていることを把握する
- 具体的な目標設定をする
このように、目標や現状の把握がないまま相手を前進させようとしても、具体的に何に向かってどうすればいいかがわからなくなります。ですから、コーチ型のマネジメントをする際には以下の点に注意することが必要です。