コーチング/信頼関係作り

会話が少ない部下と信頼関係を築くには(2ページ目)

「承認」は、部下のパフォーマンスをあげる有効なスキルです。会話が少ない部下や話す機会が多い部下など、相手との関係性に応じて承認のパターンも変わります。ここでは関係性別に承認の方法を紹介します。

平野 圭子

執筆者:平野 圭子

コーチングマネジメントガイド


関わる頻度が少ない部下への承認

■挨拶する
「おはよう」「元気?」など、気軽に声をかける

■名前を呼ぶ
「おい」とか「ちょっと」ではなく、さんづけで名前を呼ぶ

■変化に気づいて伝える
「A社からの受注が増えたね」「髪型が変わったね」など、変化したことについて伝える

■目線をあわせ相手を見る
下を向いたまま話さず、目線を合わせる。場合によっては立つなどして視線を合わせる

■ねぎらう、感謝する
「昨晩は遅くまでご苦労さま」「○○さんに資料作成を手伝ってもらって助かったよ」など、労をねぎらう

ここでの承認は「あなたを常に見ていますよ」と伝えています。最初のうちは、相手も声をかけられることに慣れないため、戸惑いを見せるかもしれませんが、人は自分が注目されていることを実感するとモチベーションが上がります。特にマネージャーなど、リーダー格に認められていることを日々実感すれば、相手からの働きかけも増えてきます。

必要なことしか話さない部下への承認

■食事などに誘う
文字通り、仕事以外のことについて話す機会を作る

■得意な話題を振る
仕事以外で相手が得意なことや好きなことについての会話を促す

■趣味、将来の夢について聞く
仕事に限らず、家族やライフプランなどについてお互いに話をする

■教えてもらう
その人が得意な領域など、相談して教えてもらう機会を作る

■その人の好きなものや本を紹介する
相手の関心ごとに注意を払い、関係する情報を提供する

その人との関係において、仕事以外のことについても関心があることを示すことが承認となります。いきなりプライベートに触れられることを好まなかったり、戸惑いを見せる人もいるかもしれません。「息子が今度受験なんだ」とか「いま陶芸に関心があって」など、さりげなく自己開示することから始めると効果的です。
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