コーチング/信頼関係作り

会話が少ない部下と信頼関係を築くには

「承認」は、部下のパフォーマンスをあげる有効なスキルです。会話が少ない部下や話す機会が多い部下など、相手との関係性に応じて承認のパターンも変わります。ここでは関係性別に承認の方法を紹介します。

平野 圭子

執筆者:平野 圭子

コーチングマネジメントガイド

部下との信頼関係を作る「承認」とは

信頼関係を築くアプローチは1人ひとり違う

信頼関係を築くアプローチは1人ひとり違う

営業、開発、企画、製作など、どの現場においても成果を出すにはマネージャーが1人で頑張るだけではなく、メンバーの一人ひとりの能力をうまく引き出し、発揮させることが求められます。そのためには、日常的に部下との間でのよい信頼関係が築かれている必要があります。

とはいえ、部下との信頼関係は即席で築かれるようなものではなりません。マネージャーはそのことに常に意識を配る必要がありますが、信頼関係を築く方法の1つとして「承認」があります。

承認とは褒めるということではなく、「あなたがやっていることを私は見ている、知っている、把握していますよ」ということを相手に伝えることです。相手のことに関心があり、意識して関わっていることの証となります。

承認の方法は様々ありますが、大事なことは何か特別なことをしたときだけ承認するのではなく、毎日、ほんの少しでも実践し続けることです。

「いつも締切少し前に書類を提出してくれるので助かるよ」
「君はチームメンバーの日報に、必ずコメントを加えて返事しているね」
「部下の体調をいつも気遣って声をかけているね」

など、日々気づいていることをまず伝えることから始めてみるといいでしょう。

部下とはどんな関係?

部下といっても、部下とあなたとの関係は一人ひとり違うはず。腹心の部下もいれば、1日ほとんど会話を交わす機会のない部下もいることでしょう。あうんの呼吸で伝えたいことがピンポイントでわかる部下もいれば、いくら説明してもなかなか理解してもらうことが難しい部下もいることと思います。

マネージャーといえども、全員を平等に承認することなどできません。しかし、信頼関係を高めよいチームワークを築きたいなら、全員と行き当たりばったりで接するのではなく、部下一人ひとりとの関係性を把握し、相手に応じた承認をすることです。

まずはあなたの部下を以下の3つに分類してみてください。
  • 比較的関わる頻度が少ない部下
  • 仕事上必要なことしか話す機会がない部下
  • 関わりが多く、より関係性を強めたい部下
以上のことが明確になったら、それぞれのカテゴリーに応じて日常的に取り組める承認の方法を見てみましょう。そして、それぞれの関係性に合った関わり方で信頼関係を一段上に上げてみましょう。
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