効果的な目標設定は能力を伸ばす |
目標設定を効果的に行うことができれば、相手の能力を伸ばし可能性をひらく機会となります。そこで、目標設定と達成の効果的な取り組みについてご紹介します。
願望は目標ではない
決めた時間に起きるからこと始まり、売上目標、商品開発目標、問題解決の目標に至るまで常に目標に向かって進んでいます。多くの目標は他者から与えられたものですが、「あなた自身はどんな目標を持って日々送っていますか」と聞くと、多くの人はなかなか答えられないか次のようなセリフを使います。「能力を発揮したい」
「人の役に立ちたい」
「やりたいことができるようになりたい」
しかし、これはあくまでも願望であり、目標ではありません。願望には「そうなればいいな」という他者依存の意識があります。ですから、目標を扱う際は「願望」ではなく達成可能な「目標」を意識すること。それを認識することです。
目標設定に必要な3つの要素
目標設定には3つの要素を効果的に活用する |
効果的な目標設定には3つの要素があります。
- 数値で示すことができる
売上を1000万円上げる、伸び率を5%に上げるなど、達成したかどうかを明確に判断できるよう数値化できること。「品質を向上する」というのでは十分ではありません。その場合は「クレーム件数を前年比5%減少」など具体的に数値化することです。数値化するプロセスは目標を具体化し、取り組みやすくする効果があります。 - 期限がある
「○○年○○月○○日までに売上げ目標を達成する」「新商品の発表を○○月○○日に行う」など、期限と期日を明確にすること。期限があるからこそ、それを達成させるためにどのように取り組めばいいかを検証したり、自分の力では足りない場合は他者の協力を求めるなどのコミュニケーションが生まれます。 - ストレッチする
ストレッチとは文字通り「伸ばす」こと。達成可能な目標は目標とはいえません。それは単なる業務になってしまいます。多少の困難があると人はそれを乗り越えようと力を発揮します。ですから目標は、その人の能力を少しストレッチさせるところに設定することです。逆に達成不可能な挑戦は、取り組む意欲そのものを失わせますので要注意。