ゴールのその先を見せる

ゴール直前でチームの勢いが止まったり、今日にも達成と思っていたゴール達成が先延ばしになってしまうという奇妙な体験をしたことはありませんか?

人にはゴール直前になるともう達成だという安心感や、逆にその先が見えないという不安感から失速するという傾向があります。また、リーダー自身もゴールが見えてくることでフォローや注意が希薄になるのではないでしょうか? 

しかし、だからこそゴール直前というのはリーダーがもっとも注意を払うべきプロセスなのです。部下に任せた仕事やプロジェクトが達成される見通しがついたら、達成後ではなくその時点で次に任せたい仕事やその先のヴィジョンを早めに示します。そうすることで、部下やメンバーはゴールのその先まで視野を広げ、スピードやエネルギーを低下させることなく走り続けることができ、結果としてプロジェクトのスピードも上がります。

具体的な声がけの例としては次のようなものがあります。このとき、先に目を向けるだけでなく、目前の達成をきちんと承認することで部下の完了感をつくり出し、次のエネルギーにつなげることができます。
  • 「もうすぐAプロジェクトは達成だね。それが終わったらぜひBプロジェクトを君に率いて欲しいと思っているので近々打ち合わせをしたいんだけど」
  • 「提出してくれたマニュアル案、すごくよかったよ。修正箇所を微調整したら、次はマニュアル定着だね。スタッフへの研修はどのように考えてる?」
また、ゴールの先を見て物事を進めるプロセスを体験させることで、部下の長期的視点や先を読む力を育てることもできます。

現場の状況に現在進行形で対応する

心構え
やる気があっても継続的なフォローは必要
「会議で決めたことが、全く進んでいないのはなぜなんだ」
「なぜ、やると言ったことができないんだ」

こんな言葉を心でつぶやいたり、時には部下に面と向かってぶつけた経験はないでしょうか?

こうした現象の原因と思われるものは何かをリーダーに聞くと、「部下にやる気がない」「計画や構想自体がよくなかった」という意見が多く挙げられます。しかし、実はその他にもう1つ検討すべきことがあります。それは「リーダーの継続的なフォローがあったか」ということ。

部下にやる気があっても、どんなに素晴らしい計画を立てても、現場では、予測不可能なことが起こったり、反発に合ったり、環境の変化があったりとプロジェクト遂行の妨げになるものであふれています。事前にそうしたときの対応まで考えられれば理想ですが、そうはいっても100%備えることはできません。そこでリーダー側から継続的にフォローすることで、いち早く障害を取り除いたり、保留状態をなるべく少なくすることが必要です。