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会って3秒、顔から人を見抜く技術とは?(2ページ目)

「3分で人を見抜く」「3秒で人を見抜く」の著者、野中聖治さんに、人を見抜く技術をどうやって身につけられたのか、いい印象を人に与えるにはどうしたらよいのかについて、お伺いしました。

執筆者:塚田 祐子

大切なことは、相手の顔を良く見て話すこと

ガイド:
インタビューの前半で、「こんな顔のタイプの人は、無駄な訪問を嫌うので、短時間で納得してもらえる資料やセールストークを用意しよう、とか、顔の印象から性格を考えて、営業の攻略法を構築したりしていました。」と伺いました。11年の営業経験を通して、既に、野中さんの中には、膨大なデータベースと検索機能が出来上がっていて、研究というのは、その検証作業(ご自身の考えを確かめる)だったのではないかと思いました。

ビジネス本に、見た目の印象をテーマにしたものは数多くあると思いますが、「顔相」から人を見抜くというのは、特殊な分野になるので、その技術をどうやって身につけられたのか、とても興味深く思いました。それは、研究後ではなく、リクルートでの営業経験がベースにあったからこそなのですね。

野中:
僕は、顔を16タイプに分けて、こういうタイプの人には……、というようなことを書いていますが、何を伝えたいかというと、実は、顔の形がどうのこうのというよりも、大切なことは、コミュニケーションをとるときに相手をよく見ましょう、相手の顔を良くみましょうということなんです。

ガイド:
ここ10年、パソコンやインターネットの普及で、人と直にコミュニケーションを取る機会が、それ以前と比べると、信じられないほど減っています。メールがメインの連絡手段になって、電話で話すことも少なくなっていますね。

野中:
人間というのは、顔を見て、生の表情や生の感情を見るのは非常に大事です。メールは便利ですが、相手の顔が見えないので、会話にはなっていなんですね。感情のすれ違いや行き違いも、結局、そこで、会ってないことが原因だったりします。恋愛では、なおさらです。だから、この本を通して一番伝えたいのは、人に会いましょう。人の顔を見ながら話しましょうということになります。

顔が性格をつくり、性格が顔をつくっていく

ガイド:
顔は履歴書と言われたり、40歳を過ぎたら、自分の顔は自分の責任だと言われますね。

野中:
野中聖治さん
「スパーポジティブな人は、常に半笑いのように口角が上がった顔をしています。」と野中さん。
顔が性格をつくり、性格が顔をつくっていきます。例えば、口角を上げてスマイルが多い人はポジティブで明るい性格になるし、いつも眉間にシワを寄せている人は、人の言うことを聞かず、他人の考えを受け入れないようになります。

表情の蓄積が、その人の履歴書のように顔に刻まれていきます。だから、どういう表情をして生きてきたかが顔に表れているので、その人の顔から性格の傾向が分かります。顔と性格は、相互に関係し合っています。


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