仕事を生み出す「見積り」の立て方とは?
田口さんが、自らの現場での試行錯誤からあみ出した、仕事を取る、仕事を生み出すための見積りの立て方は、こうです。■見積書の作成手順
1.クライアントの要望を聞きながら、以下のことを列挙する
・要望を達成するために何をすべきか考える
・それに対して、自分の得意な事/苦手な事のランク付けを行った上で、何ができるか考える
・提案した内容が、どの位で(費用・期間・クオリティ)できるか考える
2.徹底して費用対効果を考え、2つのランクの見積案を作成する
※2案は、金額の安い高いではなく、提案項目と期待できる効果の期待値によります。
※予算は、事前に必ず聞き出しておく。(聞き出すテクニックも伝授!)
クライアントは、商品・サービスを売るために、どうしたいのか。そのためにどの程度の予算を考えているかを聞き、徹底的に、相手の立場、相手の目線で、費用対効果を考えること。制作費の相場観は、実は、クライアントが持つ金銭感覚であって、安くしたから、受注できる訳ではないこと。そこを、理解しておいて欲しい。
試行錯誤からあみ出した、田口さんの「見積書作成ノウハウ」は、目からウロコです! |
田口さんは、この作業(提案企画&見積書の作成)を、打合せの場で相手との会話のやり取りの中で、ヒタスラ頭を働かしてアイデアや企画を膨らまして、帰りの電車の中でイメージを固めて、早い時は事務所に帰ってからすぐに、メールや電話でプレゼンをしているそうです。
短時間で、いかにアウトプットできるかが勝負!
そのスピード感には、感服です。見積作業は、たとえ概算にしても、制作の内容を決定して、初めて算出できるものです。ワークショップでは、課題が出され、同じように短時間に2パターンの見積りを、全員が作りました。
なかなか難しいこの作業、可能にするためには、前もって次のワークが必要となるのでした。
事業者として、自分のルールを決めよう!
次の4つを決めておくことが重要。(皆さんは、いかがでしょうか。聞かれて、即答できるかどうか?)1.自分の商品(できること、得意なこと)
2.単価
3.納期(どの位の時間でできるか)
4.ワークフロー(いかに利益を上げていくか、その手順)
自分の商品(制作業務)の単価を算出するためには、1日稼動した時の自分の時間単価を、いくらに設定するか。いくらなら、自分が納得して仕事ができるか。これは、自分自身の値段、つまり自分の原価を出すことになります。
当然、原価割れの仕事は、赤字になります。個人事業者としては、ここは、しっかりと押さえておかなければなりません。
さて、メインテーマとなる、どうやって仕事を増やしていくか! 次ページへ続きます>>
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