起業するにあたり事業計画を立てるのは常識中の常識――と思っていませんか |
資格の勉強をしているとバカにされるのはなぜ?
サラリーマンとはいえ、万が一会社が倒れればいつ路頭にまようかわかりません。だからこそ、ビジネススキルを身につけておきたい、と感じるのは当然のことです。
とはいえ確かに、資格を持てばビジネスでの成功が保証されるわけではありません。資格を取ることにだけ気持ちが向いている「資格マニア」は、揶揄されても仕方ないでしょう。いわゆる資格不要説は、おもにこうした人々を指しているもののようです。
しかし、資格マニアならずとも、働きながら資格の勉強をするとなると、しばしば批判の対象にされてしまいます。代表的なのが、「そんなことしても、役にたたない」「そんな暇があったら本業に精を出せ」というものです。
確かに、社会人の学びは、仕事に直結しない限り、周囲から、時には家族から、「お金と時間の無駄!」「単なる道楽!」と非難されがちです。これに返す言葉を見つけるのはなかなか困難です。
私の経験 中小企業診断士の資格取得
それでは、自分も他人も納得させる資格取得法とはどんなものなのでしょうか?それはズバリ、学んだことで「お金」を稼ぐことです。こうなれば、周囲の見る目はガラリと変わります。私自身、それを体験しました。
サラリーマン時代、中小企業診断士の資格をとることを決意し、勉強を始めました。当初は上司や同僚から、そして身内からもバカにされたものです。「役にも立たない勉強ばかりしていないで、仕事に身を入れろ!」何度もそんな風に冷たく言い放たれました。それでもへこたれずに、せっせと勉強を続けました。
しかし、資格取得ののち、サラリーマンでありながら、給与を超える収入を得られるようになったのです。結局、私は会社を辞めて独立しました。勉強したことで回収した金額の総計は、勉強に投じた「時間」と「お金」を補って、大きく余りあります。さらに「独立起業」という夢まで果たしてしまいました。今では心から「あ~、あのとき勉強しておいて、本当に良かった!」と思っています。
学びをお金に変えよう!
だから、“学んだ”人には、“稼ぐ”ことを目指してほしいのです。そうすれば、「その勉強はムダではなかった!」と周囲にも、そして何より自分にも、胸を張って言い切れるようになります。
稼いだお金を次の“学び”に投じれば、あなたの学びの質はますます向上します。このスパイラルが回るようになれば、毎日ボンヤリ過ごしている人たちに大きく差をつけることができます。
学んだことで稼ぐことは、難しいと思えるかもしれませんが、コツさえつかめば、それほどでもありません。現に、私は。私の周りには、そのような人がたくさんいます。
問題は、資格を取ることにだけエネルギーを費やしてしまい、そのための投資を回収することを忘れてしまっているケースなのです。それは実にもったいないことです。もちろん、資格を取りさえすれば仕事が回ってくるというわけではありませんが、資格を生かしてビジネスを立ち上げられるかどうかは、考え方と工夫次第です。
資格を取れるだけの勉強をし、専門知識を身につければ、ビジネスを立ち上げるのに有利であることは間違いありません。起業のネタをみつけるには、自分の専門分野を確立する必要があります。
また、資格のための勉強をした経験は、週末起業家にとって、有利に働くはずです。なぜなら、勉強のための時間を確保するスキルが身についているからです。資格を取得すれば、資格のための勉強にあてていた時間を週末起業に振り向けることができます。それだけ、スムーズに週末起業家への移行ができるわけです。
「資格を取るために費やした時間とお金の投資を、何としても回収するぞ」。そう決意できれば、資格は必ず生かせるはずです。