自分の得意分野で勝負する
自分の強みが確認できたら、自分の仕事の“売りモノ=(商品)”をはっきりさせましょう。これは、発注側から見て、“何を頼める人”なのかを、明確にするという意味です。よく、“デザイナーです。グラフィックからWebまで、だいだい何でもこなせます!”と自己紹介する人がいます。これは、NG。何でもできるということは、裏返すと、得意分野がない、ということにもなるからです。さらに、こう言われると、具体的に何を頼んだらよいのかが、聞き手には伝わってこないのです。
デザイナーと言っても、キャリアとして、どんな媒体、どんな業界知識、商品知識、制作技術を持っているのか。それによって、“これなら私にお任せを!”という得意なジャンルがあるはずです。勿論、仕事の幅を広げていくことも大事ですが、仕事を発注する側からすると、あなたの得意分野に価値を見いだせるかどうかが問題なのです。
現在、Web業界を例にとると、クリエイティブな職種でもどんどん仕事内容が高度化しています。何でもそれなりにこなすマルチプレイヤーより、専門分野に特化し、他にない差別化要素を持つという「オンリーワン戦略」の方が、フリーランスにとってはより有効です。
自分の強みを更に強化して、“これは、私に任せて!”という、仕事の領域を確立していきましょう!
そうすると生まれてくるのが、「自信」です。自信がつくと、人は自然と、態度や顔つき、目の表情、話し方が変わってきます。これは、言葉に勝る「説得力」になるのです。(タレントが“ある?ない?”とこだわる“オーラ”のように)
仕事人生にも、何度かの分岐点があるものです。将来の方向性に考えあぐねたり、このままでいいの自分?と迷い出したら、この「キャリアの棚卸」をやってみることをオススメします。
頭の中でアレコレ悩んでも解決の糸口が見つからないことが、“紙に書き出す”作業によって(その行為自体だけでも)解決することがあるからです。
ガイドおすすめ書籍
⇒詳しくはコチラから
>> 次号「3年後の自分の姿、見えますか?」へ
>> 【連載】フリーランスの独立マニュアルの目次へ
■関連記事・リンク集
・フリーランス・個人事業の始め方マニュアル
・独立開業へステップ by ステップ
・どうなる?税金・保険・年金
・起業・独立開業
・クリエイターのための自営学