市場環境調査を行う
過去の市場推移を知る事は大事 |
市場規模の把握
まずはあなたが始める事業のお客さまとなる対象の規模を見極めましょう。例えば駅前で八百屋を行う場合は、そのエリアの世帯数や駅の利用者、店舗の位置を想定した上でのその通りの通行者数となります。通信販売などの事業を行う場合は対象は全国のあなたが提供する商品のメインターゲット数とサブターゲット数となります。例えば、あなたがインターネット上で格安紳士もののワイシャツを販売する場合、まずターゲット層を決め、その数を求めます。
例を挙げると
・年齢30歳以下で年収が500万円の人口
・30歳以下のスーツを着る仕事をしている人の率
・衣料品をインターネットで購入する率
で大まかなターゲット数を特定することができます。
このようにメインターゲット、サブターゲットを決め、数を想定します。
この母数を想定する作業に加えて、その市場は今後拡大するか縮小するか、その推移の予想をする必要があります。上記の例だと
・オフィスでのカジュアル化によりワイシャツを着る率は年○%低下
・インターネットでの衣料品の購入率は年○%上昇
といった具合で3年から5年程度推移を予想するとよいでしょう。
また市場の特色を把握することも必要です。例えば
・衣料は他の商材に比べてインターネットでの購入率が低い
・インターネットでの購入は実は首都圏が7割
といった実態の把握をすることで、今後どのような販売促進活動を行うかも想定することができます。
競合分析
まずはあなたが参入する市場で既に活動をしている、または今後参入してくる企業とその商品について列挙してみましょう。例えば、駅前で八百屋を開く場合、主な競合としては、同じ駅前の八百屋やスーパー、車でちょっとでかけられる位置に存在するロードサイドのスーパー、サブの競合としてはネットや宅配で野菜の配達をしている会社などが挙げられます。
また、直接は競合とならないと思っていても中期的に文化が変わり競合となる場合があります。例えば、アメリカでスターバックスコーヒーが普及することによってコカコーラの消費量が下がったという事例があります。コカコーラもまさか「カフェラテ」の普及によりコーラの消費が下がるとは予想していなかったでしょう。広い視点で競合を挙げてみる方がいいということです。
>次のページでは、SWOT分析のやり方についてみていきましょう。