起業・会社設立のノウハウ/事業計画書・ビジネスプラン

市場環境を捉える(3ページ目)

これからあなたが参入していく市場の状態を把握できていますか?規模の変化や競合の存在を把握し、貴重な資本金が無駄にならない市場を選びましょう。

執筆者:日下 康幸

市場環境調査を行う(続き)

市場規模推移
SWOT分析をすると自分がすべき事が見えてくる
市場規模の把握と競合分析の次はSWOT分析について考えていきましょう。

SWOT分析
SWOT分析とは、自社または自社商品の強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(OpportunityまたはOccasion)、脅威(Threat)を書き出し把握することです。
強みにはあなたがこの市場においてお客様や競合他社に対してどのような強みを持って参入できるかです。例えば、
・駅前で唯一オーガニック野菜を扱っている
・宅配サービスをやっている
といった内容です。

弱みには
・オーガニックのため仕入れが高い
・駅前のメインストリートから一本外れた位置に出店
など、商売には不利となる実情を把握しその対処法を考えるために役立てます。

機会には
・オーガニック野菜の認知があがってきている
・小学校の事業で食育が始まる
・大規模マンションが建設される
・急行電車が止まるようになる
といったあなたの事業にとって今後プラスになってくる要素を洗い出してみましょう。

脅威には、
・オーガニック野菜も扱う大手スーパーが進出する可能性がある
・宅配チェーン競争が激化し、野菜の値段が下がる
など今後あなたの事業を脅かす可能性のある事項について洗い出します。

更に競合の強みと弱みを把握することで、今後あなたがどのように事業を進めていくべきか、商品展開や、プライシング、販促活動の道筋が見えてくるようになります。例えば、
・競合他社と明らかに違う商品を揃える
・競合他社より必ず安い値段の客を引くものを用意する
・客の流れを作る広告やリピーターを増やす販促施策を行う
など考えることができます。

まとめ

今回お話した市場環境の把握、競合分析、SWOT分析は既に事業をやろうと思っているあなたなら、少なくてもなんとなくは考えてみたことがある内容だと思います。しかし、これらを一度紙やデータとしてまとめてみるか、やらないかでは後々事業を人に説明いく上で違いがでるのはもちろん、あなたの頭の整理という上でも大きな差が出てきます。
面倒だとは思いますが、必ずやってみるようにしましょう。きっとあなたの自身につながり、またあらたな発見も生まれるはずです。

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