起業・会社設立のノウハウ/事業計画書・ビジネスプラン

事業内容をまとめてみる(4ページ目)

あなたがひらめいたビジネスアイデアを友達に伝えるのは簡単。でも、それを投資家や銀行と話して通じるレベルまでまとめるためにステップを考えて見ましょう。

執筆者:日下 康幸

市場分析をしよう

街を歩け
ターゲットとする街を実際に歩いてみることはとても重要
ここまで整理されると、例の場合だと、「A駅界隈に住む住民の日常的な野菜需要を狙う」という様に自分がビジネスを打って出る市場が特定されます。これでようやくどれぐらいの市場規模があり、そこにどのような競合が存在して、どのようにその市場のパイを分け合うのかということを考えていきます。ここでは分かりやすく4つに分けて書いてみます。

市場規模分析
あなたのビジネスが商売の対象とするお客様がどのぐらい存在するかを把握します。特定の駅の近隣住民をターゲットにする場合だと、この付近の住民の数や駅で乗り降りする人の数が適切でしょう。政府系の出版物やインターネットで入手できる情報を用いると便利です。

競合分析
あなたがビジネスを行うに当たっての競合をその強みや弱みを明確にしてみましょう。例えば、
<高級スーパーB>
・強み:見た目が美しい果物が多い、野菜だけではなく他の物も購入可能
・弱み:値段が高い
この結果が後で説明するSWOT分析に反映されます。

ポジショニング
他の競合が存在する中で事業を開始するあなたの企業がどのような特徴を持って他社と渡り合うのかを明確にします。たとえば「常にどこよりも安く」といった安売り戦略や、「この町で唯一の野菜宅配」といった差別化要素を明確にしましょう。

SWOT分析
競合分析とポジショニングの結果、あなたの企業が他の競合に対してどのような強み、弱み、機会、脅威といったものを持つか明確にしましょう。これがよく耳にするSWOT分析となります。SWOT分析により、競合を把握するだけではなく、あなたのビジネスが今後どういう追い風となる機会と、脅威となることを頭にいれてビジネス展開を行うのか方法が明確になるでしょう。

まとめ
今まで「いいこと思いついた!」といろいろ友達に話してきた事業内容も詰めていくと色々考慮しないといけないことや、それにより見えてくることがたくさんあります。このステップをしっかり行うことで、どのぐらいの売上げが期待でき、またどのようなコストがかかるか検討がつき始めます。その結果、今後作っていく計画数値を作り安くなります。次回は収支計画について考えて見ましょう。

<関連リンク>
事業計画を作る
SWOT分析
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