日本でISMS認証取得数が多い理由
2008年1月の数字でみると東京都が全世界のISMS認証取得数の32%を占め、まさに東京に一極集中しています。日本というよりも東京でなぜこんなにISMS認証取得数が多いのでしょうか。日本では、経済産業省と外郭団体である日本情報処理開発協会(JIPDEC)の積極的な後押しが第一の理由です。現在も経済産業省を通じて各地で普及セミナーなどを積極的におこなっています。
もう一つ日本人は性格的に「お墨付き」が好きな面があります。ISMSと同様の第三者認証であるISO9000では中国、イタリアに続いて第3位。ISO14000では第1位で日本が全体の1/4を占めています。
国や自治体の入札にISMSの認証取得が条件に
国、自治体、外郭団体や独立行政法人などの入札にISMS認証取得が条件とされていることがあります。【例】入札参加者及び落札者に必要な資格 |
・BS7799-2、ISMS、ISO27001、JIS Q 27001、プライバシーマークのいずれかを認証取得していること。 |
また認定制度の条件にISMS認証取得が指定されている場合もあります。
経済産業省が行っている特定システムオペレーション(SO)企業等認定制度では提出書類にB/S、P/L、登記簿などの他に「ISMS適合評価制度の認証登録認書(写)」が明記されています。
ISO9000の場合、親企業が取引条件として下請企業に認証取得をすすめていましたが、同様に仕事を発注するための取引条件にISMS認証取得を指定するケースが多々あるようです。
それにしても企業数から考えると大阪府や愛知県での認証数がもうすこし伸びてもいいのですが、東京がダントツでリードしています。東京は官庁が集まっていることもあり、「お墨付き」好きだという県民性があるのでしょう。
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