企業のIT活用/セキュリティ/暗号化

ISMS認証取得数 東京が32%で世界一!(2ページ目)

情報セキュリティのマネジメントシステムに対する第三者認証制度ISMS(ISO27001)ですが、日本が全世界の60%を占め、またそのほとんどを東京で占めています。ISMS認証取得状況をみてみましょう。

水谷 哲也

執筆者:水谷 哲也

企業のIT活用ガイド

ISMS認証取得 世界の60%弱が日本

2008年1月現在で全世界でISMS認証取得を受けている組織は4,140になります。この時点で日本のISMS認証取得数は2,354組織でしたので、日本がダントツの60%弱を占めています。

国別ISMS認証取得数 2008年1月現在
1.日本 2,354
2.インド 370
3.イギリス 366
4.台湾 154
5.ドイツ 90
6.中国 80
7.韓国 59
8.米国 57
9.ハンガリー 56
10.オーストラリア 53


ISMSはイギリスで作られたBS7799(情報セキュリティ対策の規格)を元にして作られました。その本家であるイギリスを軽く抜いています。以前、日本とイギリスが拮抗していた時期がありましたが、2005年から日本の取得数が伸びて第一位をキープしています。

最近、伸びているのがインドでイギリスを抜き、第二位に浮上しています。オフシェア開発が進み、インド企業のお客さんの大半がヨーロッパですので最良のセキュリティ管理を実践していることを示すのにISMS認証を取得しているようです。

他にも情報セキュリティマネジメントの重要性を認識し推進している国として、シンガポールや香港、中国といったアジアの動きが非常に活発になっています。反対にイギリスと同じヨーロッパながらフランスはわずか6組織しか取得していません。

では、なぜ日本でこんなにISMS認証取得数が多いのでしょうか?

日本でISMS認証取得数が多い理由
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