企業のIT活用/会計/確定申告・青色申告

青色申告 ドンブリ勘定から脱却(3ページ目)

『社長は数字に強くなければならない。』と昔からよく言われます。しかし簿記ができる経営者は少なく、どうしてもドンブリ勘定になります。これでは事業がうまくいっているのか経営者自身が分かりません。

水谷 哲也

執筆者:水谷 哲也

企業のIT活用ガイド

会計ソフトへ入力

「領収書の内容を会計ソフトへ入力していくのですか?」

「本来はそうですが、簿記がまだよく分かっていないと思いますので最初はもっと手を抜いていきましょう。」

「例えばクリヤーブックの6月のポケットから6月の交通費を取り出して集計します。電卓でもいいし、エクセルでもかまいません。それで合計額を会計ソフトで入力します。つまり1回だけ入力するわけです。」

「なるほど。会計ソフトは何を使ったらよいのですか?」

「初心者向けというと弥生会計JDLIBEX出納帳ですね。」

「今、JDLIBEX出納帳4カジュアルという無料ソフトがあり、JDL IBEX出納帳4の機能限定版になっていますが、一通りのことができます。これをダウンロードして説明しましょう。」
現金出納帳に入力
現金出納帳に入力

「まず現金出納帳をみていきましょう。これは現金の入金と出金を記録します。昔は入金伝票(赤伝票)、出金伝票(青伝票)を使っていたのを会計ソフトで実現しています。」

「現金出納帳を出して6月の交通費の集計を入力します。日付に6月30日と入力すると入金と出金の一覧が出てきます。交通費でお金が出ていきますので【出金】から【経費の支払】を選びます。」

「経費の支払を選べばいいだけなんですね。」

現金出納帳で出張交通費を選ぶ
現金出納帳で出張交通費を選ぶ


「次に経費の一覧が出てきますので、【出張交通費】を選びます。」

「経費も簡単に選べられるんですね。これなら勘定科目を知らなくても何とかなりそうです。」

「経費を月単位でまとめてしまい会計ソフトへの入力回数を減らすのがミソです。最初はそれでかまいません。だんだんレベルを上げていきましょう。」

「注意点は4月開業ですので、3月末時点での残高を事前に入力しておく必要があります。銀行口座残高も同じです。また銀行口座から経費を支払う時は預金出納長を使います。やり方は現金出納帳と同じです。」

「まず文房具店へ行ってクリヤーブックを買ってきて、請求書や領収書を月ごとにポケットに入れるのですね。」

「次にポケットに入れた月ごとの経費を集計して現金出納帳か預金出納長に入力していく。これなら出来そうです。」


「持参いただいたエクセルに出てこない経費を洗い出す作業です。JDLIBEX出納帳4カジュアルは印刷機能がありますので、次回は現金出納帳、預金出納帳を印刷してもってきてください。それで儲かっているのかどうかが分かります」

次回は残高をあわすテクニックです。 「残高があわない!そのワケは?」 >>
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