社長は数字に強くなければならないと昔からよく言われます。

しかし簿記を習ってから創業する経営者は少なく、どうしてもドンブリ勘定になってしまいます。最初は仕方がありませんが、これでは事業がうまくいっているのか経営者自身が分からなくなります。経費などをしっかり把握し、青色申告を目指しましょう。

商工会議所のなんでも相談会

「すいません相談したいのですが。まず、これを見ていただけませんか。」
商工会議所のなんでも相談会
商工会議所のなんでも相談会

若い経営者が商工会議所の『なんでも相談会』に参加しました。


なんでも相談会 商工会議所
商工会議所は商工会議所法に基づいた特別認可法人で、全国に524の商工会議所があります。業種、業態、規模の大小を問わず地区内のすべての商工業者の利益をはかることを目的にしています。商工会議所では定期的に「なんでも相談会」を開催しており、法律・税務・経営・金融・特許・創業・雇用・IT等について無料相談会を開催しています。
→ 全国の商工会議所

若い経営者は経営相談コーナーに座っていたアドバイザーにエクセルで作った表を渡しました。

「まずは表の内容を説明していただけませんか。」アドバイザーがうながします。

「4月に独立開業しました。仕事は建築メーカーなどからクロス貼りの仕事などを回してもらってやっています。」
エクセルで作った収支計算書
エクセルで作った収支計算書

「表の左側が仕事を回してもらっている会社からの入金です。真ん中がウチから仕事を頼んでいる仕事仲間への支払です。W社はクロスなどの仕入先で一番右が私の生活費です。」


「入金は月末締めの20日、25日払いのようですね。一番支払サイトが長いのは、C社ですか?」

「そうです。C社が月末締めで翌々月10日払いになっています。ウチからの支払は仕事仲間には20日締めの月末払い、仕入先には月末締めの翌月10日払いにしています。」

経費を把握する

「入金と支払の時間差が問題になりますね。」
入金と出金の時間差
入金と出金の時間差

「ええ、先に支払が発生するとわかっていましたので開業前にある程度の運転資金を用意していました。ところが、だんだん減ってきまして底がつきそうなので生活費を60万円から50万円に落として何とかしのいでいます。」

「個人事業で月50万円なら、まだましな方ですよ。ところで経費はいくらぐらいかかっていますか?例えば現場へのガソリン代などは?」

「ガソリン代などは生活費から払っていますよ。」

「なるほど、それではきついはずですね。社長さん今、儲かっているかどうか分からないでしょう?」

「そうなんですよ。運転資金が減ってきているので儲かっていないとは思うのですが、行った仕事毎の入金、出金で計算すると儲かっているはずなんですが...」

「経費が把握できていないので会社の状態がわからなくなっています。つまりドンブリ勘定になっているわけです。」
こういう場合、どう経費を把握したらよいのでしょうか。 >>