栄養士は息が長い仕事
栄養士の資格を持つことは心強い。景気に大きく左右されることなく、栄養士として勤められる職場がある |
雇用側のニーズとして、どんな声を聞かれますか?
押切さん:
採用の際に重視するものとして、まず明るく素直であること。次にコミュニケーション能力が求められています。そしてマナーですね。栄養士としての専門知識はもちろん必要とされますが、人と接する業務も多いので、礼儀や積極性、協調性、熱意なども大いに求められています。ですから就職試験や面接に備え、気持ちのよい態度や笑顔を身に付けられるように、本学では在学中からセミナーを行って対応しています。
ガイド:
学生が希望する職種にはどのようなものが多いですか?
押切さん:
病院や保育園など、各栄養士業界の職種への希望者はいます。なかでも栄養指導やスポーツ栄養に、関心を持っている学生は多いです。食品の販売職の希望もよくありますね。
栄養を学ぶきっかけとして、家族に病気の人がいたとか、スポーツ施設で長年働いていて栄養の知識も学んでステップアップしていきたいなど、様々なケースがあるようです。栄養士を目指す人の傾向として、人のお役に立ちたい、相談にのって差し上げたいという人が多いように感じます。ですから人と直接、お話してサポートする栄養士業務は人気があるのかもしれませんね。
ガイド:
今後の栄養士求人や、栄養士資格を持つことについてご意見を聞かせていただけますか?
関口さん:
栄養士の仕事は息が長く、経験を生かしてステップアップできます。応募にあたり、年齢も大きく関係ありません。復帰や再就職も熱意があれば可能な業界だと思いますよ。
押切さん:
健康関連は今後もクローズアップされていくので、栄養士の仕事は減らないと思います。栄養士という資格は、取得後に仕事がある資格です。少しの経験でも積んでいける仕事ですから、目標とする栄養士の仕事へ向けて、長い目で見ることが大切だと思いますね。今後は待遇面がより整備されて、栄養士にとって働きやすい職場が増えることを願っています。
私自身も栄養士資格を取得しており、日常生活においても普段の食事や家族の健康のために知識を生かしています。栄養士は職業として生かすにも、自分自身や家族、人の一生にも大変、役立つ資格だと思います。
■編集後記
企業が人員整理を進めている中、資格を持っていることは強みを発揮しているようです。栄養士は、求人数の面では減少する傾向はなく、不況に強い国家資格の1つであると言えるでしょう。また今年は特定健診・特定保健指導の開始により、一層、栄養士業界が活気づきました。保健指導の現状についても追ってご紹介します。
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