穀物、野菜、果物などの植物性食品に卵、乳製品を加えた、ベジタリアンというユニークな食事をサービスしている東京衛生病院(東京・杉並区)。栄養科科長は大学をはじめ全国各地で講演活動をしている岩井達さんです。今回は栄養科が行っているベジタリアンフードサービスについてご紹介します!

ベジタリアンのフードサービスを行う東京衛生病院栄養科

1929年の創立から肉、魚を使わない「穀菜果食(卵乳菜食)」を提供。内科、外科、整形外科、産婦人科、小児科、形成外科、ホスピス、眼科、歯科などの診療科がある病院です。

世界中の多くの研究でも、植物性食品を中心とした食事が生活習慣病の予防や改善に効果があるとされていることから、疾病の回復や食生活の健康教育を目的に穀菜果食をサービスしています。

患者および職員の食事は栄養科が提供。患者の食事は1回に100食ほど、職員の食事を含めると1日に600食をサービスしています。

患者に提供している治療食の種類は、常食、全粥食、五分粥食、流動食、離乳食、小児食、エネルギーコントロール食、たん白コントロール食、脂質コントロール食、塩分コントロール食、貧血食、低残渣食(ていざんさしょく)など。この他にきざみ食、ミキサー食、アレルギー食品除去食などの対応や行事食もあります。これらと病院職員に提供する食事はすべて、穀菜果食のメニューです。

ベジタリアンの食事はどのようなものですか?

ベジタリアンフードサービス
小麦や大豆のタンパク質から作った加工品や豆腐なども使用。
東京衛生病院で提供するベジタリアン食は、穀類、野菜、果物、キノコ類、海藻類、種実、堅果類、豆類などの植物性食品を中心に、乳製品と卵を加えた食事です。

「植物性の食品には抗酸化作用や免疫力がアップする数千種類ものファイトケミカルズ(植物性化合物)が含まれています。また食物繊維を多く含み、肥満や動脈硬化などの予防、その他の生活習慣病、美容にもいいのですよ。」と東京衛生病院栄養科・科長の岩井達さん。

患者との関わりでは、ベジタリアン食を食べ慣れていない患者もいるので、提供する病院側との接点を見つけていく難しさがあるとのこと。患者一人ひとりの状況を把握して、できるかぎり患者の嗜好にあうようにしているそうです。

次のページでは、ベジタリアンのフードサービスについてご紹介します!