男子小用
自分のことって、知っているようで知らないことも多いですよね。読者の皆さんは、ご自身が1日に何回トイレに行っているか数えたことがありますか? 気になったので平均値をネットで調べてみると、どうやら7回程度というのが一般的なようです。もちろん、個人差はあると思いますし、健康状態によっても変動するでしょう。ただ、この7回という回数、1日24時間の中で仮に16時間起きているとすると、単純計算、約2時間20分(140分)に1回の割合でトイレに行っていることになります。それだけ、トイレはわれわれの日常生活になくてはならない存在だということです。

松下電工では、こうしたトイレにまつわる話題に関し、1999年から「トレイ使用実態調査」を行ってきました。そして昨年(2006年)、3回目の運びとなりました。今回、この結果を見て、私、ガイドも“その中の1人”だったことが、興味を引いた理由の1つです(笑)。思わず「へぇ~」と、“トリビアの泉”状態でした。トイレが汚れることを嫌がる人が、これほど多いとは正直びっくりです。そこで、今回は男子小用のトイレ事情をご紹介したいと思います。


「座りション」は増えつつも、夫婦間による意識の差も存在


当該実態調査はトイレの商品開発を目的に行われており、関東および関西在住の30歳代~50歳代の夫婦が対象になっています。ご主人(男性)には「ご自身の小用スタイルについて」、また、奥さん(女性)には「ご主人の小用スタイルは?」と、男性の小用スタイルについて質問しています。そして、その結果は以下のようになりました。

【図1】 小用スタイルの変遷


図1は、男性が洋式トイレで小用する際、「立ったまま」か「座って用をたす」かの年次別アンケート結果です。直近の調査では約半数が「座ってしている」と答えており、初回と比べて3倍以上に増えていることが分かります。

【図2】 男女別での調査結果


次に、図2はご主人と奥さんそれぞれに分けたアンケート調査の集計結果です。たとえ奥さんといえども、ご主人の小用スタイルまで知っているとは限らないでしょう。女性は過半数が「主人は座ってしている」と思っているのに対し、いつも座ってしている男性は27%にとどまっています。そしてこの割合、年代別に見ても大きな差はありませんでした。依然、「立っション派」が全体の6割程度と幅を利かせているのが分かります(図3参照)。

【図3】 年代別での調査結果



男女別による調査結果(図2)に差が生じた原因について、松下電工は「奥さんがトイレ掃除の軽減、あるいは、トイレ空間を快適にすることを目的に、ご主人に座るよう、お願いしているケースが想定できる」と分析しています。トイレ掃除をする奥様方の多くが、ご主人あるいは息子さんのトイレの使い方に“いら立ち”を感じていることが関係しているのでしょう。「座ってしてほしい」けれど、実際は「立ってしている」という現実が、数字の差になって表れた格好です。「被害者」と「加害者」と言わんばかりの構図が見え隠れしている印象です。

しかし、「座りション」が増えてきているのも事実。変化していることは間違いありません。では、なぜ増加傾向にあるのでしょうか? 次ページで、その理由を探ってみることにしましょう。