マンション購入術/マンション購入の失敗・トラブル

マンション買おうと思ったきっかけは、何?(2ページ目)

皆さんのマンション買おうと思ったきっかけは何ですか? 「人生最大の買い物」とされるマイホーム購入、失敗するわけにはいきません。そこで、他の人はどういう基準で選んだのか、その傾向を探ってみました。

平賀 功一

執筆者:平賀 功一

賢いマンション暮らしガイド

「自由度の利きにくい項目」を優先的に選ぶのが鉄則


続いて、今度は「マンションを購入する際、お金をかけてでもこだわりたいポイント」について見ていきましょう。同じく「MAJOR7」によるアンケート結果をグラフにしたのが下図です。

<お金をかけてでもこだわりたいポイント> (単位:%)
 
※自由形式の回答のため、合計値は100%を超えます(上位20位までを抜粋)。


この結果を見て、前ページの購入動機で第1位だった「もっと広い住まいに住みたい」という理由が、実際の検討ポイントでは第7位にランクダウンしているのが興味深く感じられました。また、「お金をかけてでもこだわりたい…」という質問だからなのでしょうか、価格に関するポイントが見当たらないのが不思議でした。物件選択の際に『分譲価格』を考慮せずに購入検討できるはずがありません。おそらく「物件を探す際に重視する項目は?」と質問していれば、『価格』という回答が上位に入ったのでしょう。「専有部分内のこだわり」が、やや上位を占めている印象です。

参考までに私、ガイドなら「物件を探す際に重視するポイント(TOP5)」として、以下の5項目を選びます。


  • 資産価値の高いエリア(=ブランド立地)に建てられていること

  • 適正な分譲価格であること

  • 建設会社の施工技術や経営安定度がしっかりしていること

  • 駅からの距離(駅近であること)

  • 生活環境が整っていること

選択理由はいたって単純です。たとえば、間取りや収納スペースは後からでもリフォームで手直しできますが、立地(駅距離や生活環境)は自分の意思で変更できません。『自由度の利きにくい項目』を優先的に選んだ結果が、上記のTOP5なのです。もちろん、日当たりやセキュリティーも大切です。ないがしろにしていいわけではありません。しかし、「不動産」と言われるように、マンションは動かせません。駅に近いマンションは選べても、マンションのすぐそばまで駅を近づけることは出来ないのです。

だからこそ、「立地選択」が重要な意味を持ち、さらに昨今の「貸しやすい」「売りやすい」要素を加えると、“ブランド立地”のマンションがより魅力的となります。マンション選択の際には「内」(室内や共用施設)だけではなく「外」(立地や周辺環境)にも目を向けることが必要、ということを気に掛けておくといいでしょう。『資産性』が、これからのマンションにはより求められてくるのです。
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