4年制専門学校卒業生も大学院入学可能に!
「学び」の方法が多様化。自分にあったものを選びたい。 |
今まで専門学校卒業生は、各大学院の個別審査を通らないと大学院受験が出来なかったが、下記の要件を備えた専門学校卒業者は、4年制大学卒業者と同様、大学院受験資格を得られる。
【要件】
1.修業年限4年以上
2.総授業数3,400時間以上
3.体系的な教育課程の編成(4年間である一定の到達目標などのカリキュラムを組んでいること)
4.試験により、成績評価し、それを卒業判定材料としていること
専門学校→大学院進学可能になったワケ
なぜ4年制専門学校卒業生が、大学院進学可能になったのか?最近は教育内容が多様化し、高校卒業後の選択肢も増えた。その中で専門学校に入学したものがもっと深く学びたい、と思った時、その次の段階は「大学院」しかない。専門学校卒業者に対する評価は、高等教育全体のなかで検討が必要だと言われていた。しかし、専門学校卒業生が大学院進学を目指した時、各大学院の個別審査を通らなければ、受験さえ出来ない。その個別審査の段階を省き、4年制専門学校の専門学校卒業生の位置づけをはっきりし、大学院受験できるよう制度化をはかったのが、今回の改正、というわけだ。
残念!既卒者は対象外
なお、今回改正の対象は、現在4年制専門学校在学生で、これから卒業する人。既卒業生は対象ではない。そのため、もし既に4年制専門学校を卒業した人が大学院受験する場合は、個別審査を受けることになるだろう。その際は、自分が卒業した専門学校が、上記4項目の要件を満たしていることを証明する証明書を専門学校から発行してもらい、それを提示すること。文部科学省では、各大学院に「『該当(要件を満たした)専門学校である』と証明できた場合は、今回の制度改正の対象者同様とすること」と通達しているそうだ。
対象専門学校リストをチェック!
現在、文部科学省では、今回の改正により、大学院に進学可能な4年制専門学校のリストを作成中。2005年11月中旬には公表予定とのことだ。既卒者でもこのリストに載っている専門学校修了者であれば、個別審査通過の道も開けるだろう。【関連記事】
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