読者からの質問

「私は専門学校で情報マネジメントを勉強しています。大学院への進学を志望しているのですが、学士の取得なしでそのまま大学院を受験することはできないでしょうか?情報処理の資格も基本情報処理や初級システムアドミニストレータなど数種類取得しているのでそのあたりは入学の際に評価していただけないのでしょうか?」

専門学校卒→いきなり大学院はありえる!

結論から言って、今までにも記事(高専、短大卒からの大学院受験や、大卒でなくても大学院に行ける!『出願資格事前審査』徹底解剖)で紹介してきたように、学士を持っていなくても大学院受験することはできます。

1999年に、学校教育法施行規則等が改正され、大学院への入学資格が大幅に緩和されました。その結果、大学院が行う個別の事前審査により、大学を卒業した者と同等以上の学力があると認められた方は、大学院受験が可能になったのです。

質問者が、情報マネジメントを勉強している、ということもあり、情報関連の研究科を持つ大学院の個別資格審査をいくつか調べてみました。

※2005年春より、4年生専門学校修了者も大学院受験資格を有することになりました。詳しくは4年生専門学校卒も大学院受験が可能に!をお読みください。

中部大学大学院 経営情報学研究科の場合

中部大学大学院経営情報学研究科の出願資格を見てみると、
「本学大学院において、個別の入学資格審査により,大学を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で、22歳に達した者」とあります。


早速電話で問い合わせたところ、個別入学資格審査に関しての反応はいまいちでした。というのも、今まで、専門学校卒者の個別入学資格審査の事例がないからだそうです。
同研究科では、個別入学資格審査について、明確な基準は設けられておらず、研究科の長が決定します。各個人によって経験や実績等が異なるため、大学院側も個別に対応するしかないそうです。
やはり、前例がないということで、担当者から明確なことは聞けませんでした。しかし前例がないからといって、あきらめず、自分が前例を作るつもりでぜひ挑戦して見て下さい。まずは、事前に大学院側に問い合わせをすることから始めてみましょう。

電気通信大学大学院 情報システム研究科の場合

電気通信大学大学院情報システム研究科では、専門学校卒の場合、出願資格は前出の中部大学大学院同様、「大学を卒業した者と同等以上の学力があると大学院側が認めた者」にあてはまります。
大学を卒業した者と同等以上の学力として、研究成果や取得資格等が考慮されるとのことですが、こちらも明確な基準や、提出書類は定められていません。各個人によって異なるようです。

個別入学資格審査は、個別対応で時間もかかるので、早目に問合せをしましょう。「できれば一度、学校に来ていただき、直接受験希望者の状況等をお聞き出来れば、もう少し具体的にお話できると思います」と担当者。

なお、大学院電気通信学研究科(博士前期課程)の場合、全専攻において、出願時に既にTOEFLで550点以上(CBTの場合は213点以上)または、TOEICで730点以上(ただし情報工学専攻を除く)の得点の証明を得ている場合、英語試験が満点として取り扱われる制度があります。
しかし、これは大学院受験のことであり、個別入学資格審査で英語力が考慮されるかどうかは、定かではないようです。