小論文で志望理由?
小論文では論理的思考が常に問われる |
出願書類に「小論文」と指定があるにもかかわらず、この相談者が悩んでいるのはなぜか?それはテーマが「本学において取り組みたい研究分野・課題について」だからだろう。これだと小論文の形より、むしろ志望理由書または研究計画書の形で書くほうが適しているように見える。
通常小論文で出題される課題は、時事問題や学識を問うものが一般的だが、実は志望動機についても多く出題されている。
例えば立正大学の社会人入試過去問(平成17年度)では文学部文学科 英語英米文学専攻で、下記のような小論文課題が出題されている。
次の二つの論題について述べなさい(各400字以内)
1.英語とのかかわり合い
2.大学でやりたいこと
(立正大学ホームページより抜粋 )
小論文で問われるのは、課題に対する答え(自分の意見)を論理的に説明し、相手を説得させることが出来るかどうか、ということ。どんな課題が与えられたとしても「小論文」と指定がある限り、その基本は貫こう。
結論
相談者は形式に悩んでいるが、学校側は「小論文」と指定しており、やはりここでは小論文の形で書くのが適している。課題は「本学において取り組みたい研究分野・課題について」なので、課題に対する答えとその理由を論拠立てて説明し、読み手を説得するという小論文の基本構造を守ればよいだろう。
小論文は実際に書いて練習しないとうまくならない。事前提出書類であれば、資料の準備や練習をする時間がある。書き終えたら他の人にも読んでもらい添削を受けることが上達の鍵になるだろう。なお、面接試験があるならば、この小論文の内容が面接時の話題として質問されることが考えられる。
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