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里見の言葉に財前がイタい。 なぜ今さら【白い巨塔】なのか?(2ページ目)

白い巨塔。20%を超える視聴率。なぜ今、白い巨塔なのか?財前と里見の会話に、その理由を感じます。

執筆者:桑畑 穣太郎

財前にはイタい言葉

「考えようとしないのか?」

財前にとっては、かなりイタい言葉です。
里見は、財前の医者としての良心を信じています。
財前も自らの良心を否定しきれずにいるだけに、イタいのです。

「ベッドの数は限られている。その中で1人でも多くの患者を救うのが、大学病院の務めだ」

財前が、里見に示せる精一杯の言葉です。
特に「限られている」という言葉。

ベッドの数も。教授のイスも。チャンスも。時間も。お金も。いのちも。

理想を追求したい。でも現実は限られている。

白い巨塔はあらゆるシーンで「限りあるいのち」に代表される「限りある現実」に葛藤する人間心理に訴えかけます。
この「葛藤」が、視聴者が日々感じている個々の「葛藤」とダブり、そこに共感的理解が得られているのではないでしょうか?そしてその結果、高視聴率につながっているのでしょう。

そしてこれは、『Dr. コトー診療所』や『プロジェクトX』『マネーの虎』『あいのり』などの高視聴率番組にも、共通点を感じます。

「考えようとしないのか?」
心がイタいのは、財前だけじゃぁ、ないんだろうなぁ…。


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