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里見の言葉に財前がイタい。 なぜ今さら【白い巨塔】なのか?

白い巨塔。20%を超える視聴率。なぜ今、白い巨塔なのか?財前と里見の会話に、その理由を感じます。

執筆者:桑畑 穣太郎


末期ガン患者をめぐって

「考えようとしないのか?」

わずかな可能性にかけて、末期ガン患者をなんとしても救おうと、支援を求める里見(江口 洋介)ですが「助かる見込みがない。あきらめろ」とはなから取り合わない財前(唐沢 寿明)に、少し不思議そうな面持ちで尋ねました。

それに対して財前は、

「ベッドの数は限られている。その中で1人でも多くの患者を救うのが、大学病院の務めだ」

と里見に語りかけ、その場を去ったのです。


【白い巨塔】は、20%を超える高視聴率番組です。
大学の医学部を舞台に医師の権力争いや誤診問題を鋭くえぐったドラマで、このたび25年ぶりにフジテレビの開局45周年記念ドラマとしてリメークされました。

なぜ今【白い巨塔】なのか?
財前と里見の会話に、その手がかりがあるようです。


これほど対照的な人格も…。

里見は、いのちを救うことに自らを捧げます。
家族も大切にします。
様々な誘惑や矛盾にも、不器用なほど妥協できません。
当然、世渡りは上手くありません。結果として出世もしません。

一方、このドラマの主役である財前は、大変腕の良い医者で野心家です。
教授になることを夢見て、あらゆる手練手管を尽くします。
有力者の巻き込み・政略結婚・実弾(お金)攻撃・愛人を介した情報収集までやります。


でも実のところ、財前は里見のようなタイプには弱いのです。
なぜでしょうか?
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