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ラスベガス・マーケティング視察 1回で28億円当たるカジノ!(4ページ目)

「1回で28億円?」これは実在する夢のような話。しかしラスベガスは賭け事だけの都市ではありません。美しく親しみやすい観光都市として発展する姿に日本のマーケティング課題を見たのです。

執筆者:桑畑 穣太郎

カジノは日本に必要か?

石原都知事の「お台場カジノ構想」以来、カジノについては日本でも様々な議論がなされています。

2003年1月29日、日本経団連の奥田碩会長は四国地方の経済発展に関して、個人的意見とはしながらもカジノの必要性に言及しています。
その一方で、2003年1月28日に三重県鳥羽市が提案した「カジノ特区」は法務省によって却下されました。

私は、条件付で「必要である」と考えます。

カジノは両刃の剣です。年齢制限を含めた啓蒙はとても大切です。
そして不正の温床になりやすいものですから、ラスベガスのように厳格なコントロールが保証されなければなりません。

しかし私がラスベガスで感じたのは、運用さえ間違えなければ、賭け事で人生の楽しみを味わうことができるということです。

加えて、そのことが人と社会を活性化させるエンジンにもなりうるということです。

実際、スロットマシンを終えた時、私の財布はお寒くなっていました。
しかし、それでも楽しいと思えたのです。


都市の求心力を何にしていくのか?
世界に誇れる日本の求心力とは何か?



「カジノ」から拡張した価値は、その解の1つにすぎません。

しかし、この問いかけは、商品・店舗単位から自治体・国家単位まで共通して影響を及ぼすマーケティング課題なのです。
日本でも大都市圏における都市再開発を皮切りに、ますますこの問題は顕在化していくことでしょう。

砂漠の地ラスベガスは、人工的でありながら、ここまでの価値を創造しました。
日本の都市マーケティングも自然との共生を図りながら、人の手で育てることを意図的に進めていく時代なのではないでしょうか。
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