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もう顧客とは呼んではいけない?! 新・顧客論(2ページ目)

もう顧客のことを「顧客」と呼んではいけないのかもしれません!その理由とは・・・。

執筆者:桑畑 穣太郎

顧客とは“くすぐるべき”存在

ジョニーはすごくいい人だ。誰からもあまり嫌われることはないだろう。
その代わり、誰にとっても一番でない可能性が高い。

ラルフはどうか?ある人にはさほど興味がない存在かもしれない。でも別の人には、猛烈に好かれているのだ!

個人的な所感だが、日本にはジョニーのような「いい人」企業が多いと思われる。お客様の細かいご要望も、きちんと聞くし、感謝の気持ちも忘れない。真面目に工夫しつつ、いいモノを創り上げ、仕事も正確だ。
そのことはとても素晴らしい。しかしながら、顧客の心をくすぐるまでには至っていないことが多い。

一方、欧米には、ラルフのように顧客の心を“くすぐる”企業が多く存在する。

ルイ・ヴィトン、ディズニー、メルセデスベンツ、ナイキ、スチューレオナルド、アルマーニ など

名前を聞いただけで、“くすぐられる”人も多いだろう。

特にスチューレオナルドは、アメリカの大型スーパーであるが、それは日本の量販店やスーパーとは明らかに違い、楽しくて仕方がない!また行きたくなる!
そのくせに、顧客第一主義も徹底している。唯一の悩みは、郊外にあるため“遠距離恋愛”となることぐらいだ。

もう「顧客」と呼んではいけないのかもしれない。

ひょっとすると「顧客」という言葉が、逆に顧客との関係を不器用にさせてはいないだろうか?

それなら、もっとシンプルに「顧客」ではなく“大切な人”とでも定義し直せばいい。

“大切な人”を夢見る気分にさせ、より美しくさせ、充足感に浸ってもらう。(そして、気持ちよくお金を使ってもらう)

実に自然なことのように思えてこないか?
顧客との新しい関係は、恋愛や友情・家族のように考えることから始まると思う。
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