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もう顧客とは呼んではいけない?! 新・顧客論

もう顧客のことを「顧客」と呼んではいけないのかもしれません!その理由とは・・・。

執筆者:桑畑 穣太郎


人はどうしてお金を使うのか?

ディズニーシーに行かなくても、別に生きる上では困らない。
エステに行かなくても、究極には生きる上で困ることもない。
別に高い新車を買わなくても、移動するだけなら中古車でいい。

…でも人はお金を使って、色々なことをする。
夢見る気分になるために。美しくなるために。男の充足感を満たすために。
自分の力だけではかなわないことを瞬時にかなえるために。
そんな時、人は気持ちよくお金を使っている。

気持ちよくお金を使わせているか?

ディズニーシーから帰るときに、入口で払った入園料を思い浮かべる人は少ないだろう。そんなことより、「すごく楽しかった!また、来たいね!」と思っているはずだ。

さて、あなたの企業やお店は、顧客に気持ちよくお金を使わせているだろうか?

「また、買いたいね!」と言わせる商品だったり、「また、受けたいね!」と思わせるサービスであるだろうか?

いま一つ自信がないあなたは、「顧客」のことをこう思ってはいないか?

・顧客とは、商品やサービスを買ってくれる人
・顧客とは、企業のブランド価値を伝えてくれる人
・顧客とは、ありがたいクレームやご要望をいただける人

間違ってはいない。しかし、ここで一つ問題提起したい。

顧客とは、「ありがたくアタマを下げる存在」の範疇だけで片付けられるものなのか?

・エステティシャンは、顧客にあえて苦言を提すこともあるが、逆に感謝される。
・さほど接客は上手くないが、毎日行列のお店がある。
・マメにサンキューDMなど送らなくても、ジャニーズファンが絶えることはない。

例えば、上記のような事実を突き付けられた時に、私は恋愛でよく聞かれるシーンを思い起こす。

「ジョニーはいい人なんだけど、いま一つグッとくるものがないのよね。」
「でもラルフは、少しクセのある感じなのだけど、そこがすっごく魅力的なの!!」
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