オリジナリティを見る時代
パーティでの出張料理を依頼されると、材料の買出しから下準備、出張先に着いてからの支度と一人でこなす。パーティの間はお客様のペースに合わせて、次の料理を出すタイミングをはかる。彼女の料理の魅力は、ル・コルドン・ブルーで学んだ技術や知識と、三ツ星レストランでシェフの腕前をベースに、日本料理の盛り付けや色合いや味を独特の感性で融合したところにあるといえる。アートの世界であるが、その高いレベルでの融合は食べた人が「心が優しくなる」と表現するくらい、満足感に満ちたもののようだ。
日本料理の趣を彼女の感性でうまくフランス料理に融合したオリジナリティのなせる業である。これには、まず食器の選び方や盛り付けに日本的雰囲気が出るよだ。懐石料理の色合いや竹籠に盛り付けるような手法が何気なく出されるという。素材の切込みの入れ方や加工にも短冊切りや櫛形切りと工夫を凝らす。
例えば桂切りのトッピングなどを随所に加えるといった感じだ。これらの繊細な組合せが彼女の独創的な評価につながったという。料理をしているときは素材に「気持ちいい?」と話しかけ対話しながら行うという。テレビからのコメントは、料理に対する深い愛情が感じられるた。
普通に育った料理好きな主婦のこの成功は、オリジナリティの力の凄さと重要さを教えてくれる。自分の考えた料理を作りたいという強い意志と、お客様に喜んで食べていただくという気持ちが、オリジナリティに心を入れてくれるようだ。それは人に優しさや感動そして満足感を与えてくれる心である。
そして今、経歴や実績にかかわらず、純粋にオリジナリティを見る時代、評価する時代がきている。横並びではなく出る杭が求められているのだ。
<関連リンク集>
アイデアの発想法
http://allabout.co.jp/career/invention/subject/
主婦の知恵発明
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