マーケティング/マーケティングを学ぶ関連情報

SF小説の陽電子頭脳が描いた世界とは?(3ページ目)

アシモフの短編集で描かれた陽電子頭脳。SF小説上の架空の技術であるが、現在この陽電子が人間の生命に大きな影響を持ってきた。陽電子とはいったいどのようなものなのか。その実用化の現状は。

執筆者:木村 勝己


癌の早期発見


このγ線は放出されるエネルギーや方向(正反対の方向に2本でる)が一定であり、体から出てくるγ線を精確な画像情報として検出できる。ブドウ糖に放射化したフッ素をつけた薬を静脈注射すると、癌細胞のようにエネルギー消費が多い組織に集まるため、癌の早期発見ができる。

このように断層撮影画像といっても、PETはCTやMRIといった組織の形態を観察するもと検査法が異なる。初期癌の発見率の向上はもとより、転移の発見や治療計画に有効な手段となっている。

SF小説の世界のものであった陽電子も、今や人間の生活の一部に重要な技術として実用化されている。アシモフの陽電子頭脳の話は、大きなビジョンを描くことの必要性を改めて教えられた内容であった。

<関連リンク集>

ポジトロンCT(PET)検査(国立がんセンター)
http://www.ncc.go.jp/jp/ncch/division/cancer_screening/kensa_15.html


歩きだした人間型ロボット http://allabout.co.jp/gm/gc/292371/

実用化途上の新技術
http://allabout.co.jp/gm/gl/16504/
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場でマーケティング関連の書籍を見るAmazon でマーケティング関連の書籍を見る
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます