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食の世界の常識が変わる! 旨みを保存、究極の電磁冷凍発明

電子レンジと同じような作用で旨みを逃がさない、長期凍結保存に利用できる発明が生まれた。磁場を利用することにより、食品細胞の粗大化を抑え、食品の味や食感、香りを落とさない凍結技術の発明である。

執筆者:木村 勝己


旨みを逃がさない新冷凍

冷凍食品を電子レンジで解凍すれば、料理の素材がいつでも手に入る。調理済みの食品は温めてすぐ食べられ、忙しい現代には必需品だ。

モノを温める役目のこの電子レンジと同じような作用で、旨みを逃がさない長期凍結保存に利用できる発明が生まれている。磁場を利用することにより、食品の味や食感、香りを落とさない凍結技術の発明である。

野菜、鮮魚、肉はもちろんのこと、調理品や生菓子といった多くの食品で、今までの冷凍にはない新鮮保存が出来る。これは日本と欧米で特許を取得し販売も開始した。

電磁冷凍で組織破壊を防ぐ

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素材を活かし高品質保存により、食卓には何時でも採りたて新鮮野菜が。
鮮度に厳しい漁師さんや、料理人から、冷凍したものとは思えないとの評価を得ている。発明者は株式会社アビー(本社:千葉県我孫子市)の大和田哲男社長である。

これは電磁冷凍と言われるものであり、冷凍庫内の磁場により、食品内部の水分子を振動させながら、氷点下10度前後でも凍らない「過冷却状態」をつくる。そして氷点下20度以下で一気に凍結させるのである。

食品の外側と内部との温度差が生じず、全体的に均一に温度を下げ凍結させるため、食品細胞の粗大化を抑え、組織破壊を起こさず、アミノ酸、有機酸、鉄分などの旨み成分を閉じこめたままの冷凍が可能となった。

そして大きな特徴は次ページのように解凍後に見られる。
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