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銅鍋OKの電磁調理器の秘密

松下電器は世界で始めて、従来使えなかった多層鍋、銅鍋、アルミ鍋が使えるようになった、IHクッキングヒーターを商品化した。うず電流に対する技術的挑戦がそこにはあった。

執筆者:木村 勝己

IHクッキングヒーター(電磁調理器)を最初に見たのは二十数年前だったと思う。原理は分かっていたのであるが、実際に触れてみると不思議な調理器であった。

鍋は熱くお湯も沸騰しているのであるが、その下のプレートは手で触れても平気である。鍋自体を発熱させる為のなせる技である。現在では多くのレストランで、テーブルに組み込まれた状態で見かけるようになった。

うず電流の熱

IHクッキングヒーターは、電磁誘導により鍋にうず電流を発生させ、その電気抵抗により鍋自体を発熱させるものである。熱効率が高く、炎を出さないため安全であり、近年の高気密住宅には最適な機器として、システムキッチン等に組み込まれ出した。

しかし、従来のものは使用できる鍋に条件があった。一般的なアルミ鍋を加熱できず、鉄、ホーローやステンレス製鍋の使用を薦めていた。


IHクッキングヒーター写真提供:松下電器株式会社

当然、ユーザーからはあらゆる金属製鍋で調理可能なIHクッキングヒーターが望まれてくる。松下電器は世界で始めて従来使えなかった多層鍋や銅鍋、アルミ鍋(圧力鍋・両手鍋)が使えるようになったIHクッキングヒーターを商品化した。

しかし、次ページのような課題の解決が必要であった。
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