“戦略”と“戦術”-どこが違う?
戦略と戦術の違いって?あなたはわかりますか? |
それは“戦略”と“戦術”の違いです。
ビジネスに関わる人でしたら、通常当たり前のようにこの“戦略”と“戦術”という言葉に接していると思いますが、明確に意味を把握して使い分けている人はどのくらいいるでしょうか?
確かにいろいろな定義があるでしょうが、私自身は「戦略とは目標を達成するための方法を考えること」、そして「戦術とは目標を達成するための具体的な方法」という簡単な分類を行っています。
ここで仮にソニーが売上を1000億円上げるという目標を掲げたとしましょう。この目標を達成する手段や方法はそれこそ無限にあります。たとえば、液晶テレビのBRAVIAの販売に注力して1000億円の売上を上げることもできますし、ゲーム機のPS3の立て直しを図って1000億円の売上を上げることもできます、また他にも様々な商品の組み合わせで目標を達成することもできるでしょう。加えてプロモーションにもいろいろなオプションが考えられます。テレビや新聞、雑誌、インターネットなど様々なメディアを使ってプロモーションを展開することが可能なのです。
このようにソニーにとって商品やプロモーションなど様々な手段や方法を組み合わせて売上を1000億円上げるという目標を達成することが可能ですが、ここで商品で言えばBRAVIAやPS3、プロモーションで言えば、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなど具体的な手段や方法が“戦術”と呼ばれるものであって、自社の環境に照らし合わせてそれら無限にある戦術のオプションから最も効率的にマーケティング目標を達成できる手段や方法を選択していくプロセスが“戦略”と呼ばれるものなのです。
この戦略と戦術の違いは企業のマーケティングにとってどのような意味を持つのか?知らないでは済まされない戦略のメリット、そして戦術のデメリットとは?詳しくは次ページで!