マーケティングって一体なに?
マーケティングって市場調査?それともプロモーション? |
よく、「マーケティングとは市場調査のことだ」とか、「マーケティングとはテレビや新聞、雑誌などで商品やサービスを宣伝することだ」などマーケティングに関して実に様々な印象があることに驚きます。その意見自体間違いではないのですが、マーケットリサーチやプロモーションなどはマーケティングの一部の機能であって全体を表している訳ではないのです。
それではマーケティングとは一体どのようなものでしょうか?
日本でマーケティング活動の研究や調査を行っている日本マーケティング協会によれば「マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である。」と定義しています。
このような定義を目にすると「マーケティングってやっぱり難しいんだな」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、マーケティングの本質というものは実のところ非常にシンプルです。
マーケティングとは「儲け続ける仕組みを作ること」。
私自身はこの言葉にマーケティングの本質が凝縮されていると思っています。ただ、ここで重要なのは“儲け続ける”のは自社のみでなく、顧客も儲け続けなければいけないということです。つまり、マーケティングでは自社と顧客の間にWin-Winの関係を永く築く必要があるのです
企業は顧客にコスト以上の価格で商品やサービスを提供することによって利益という儲けを手にできますし、顧客は商品やサービスに対して代金を払ってもそれ以上の価値が得られれば儲けたという満足の気持ちを得ることができます。このような企業と顧客のWin-Win関係を永く続けるための仕組み作りを行うことがマーケティングの本来の目的となのです。
たとえば、新しくオープンしたレストランがあったとしましょう。このレストランはオープンしたことをチラシなどを使ってお客に知らせることになります。そして、そのチラシを見て興味をそそられたお客が来店して食事をすると、店の雰囲気や接客態度、料理のおいしさなど様々な判断基準を自分の支払うお金と比較します。そこで支払う代金よりも自分が得た価値や満足の方が大きいと感じてもらえれば顧客側はWinとなり、このレストランにまた来たいと思うに違いありません。一方でレストラン側はお客からいただいた代金から費用を差し引いてプラスになればWinとなり、ここで企業と顧客のWin-Win関係が成り立つことになります。
このようWin-Win関係を永く維持するための仕組み作りがマーケティングという訳です。
さあ、これでマーケティングについてイメージしていただけたでしょうか?次ページではマーケティング戦略を構築する前に知っておかなければいけないポイントについてお伝えします。
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